2023年 08月 10日
CARTIER I LOVE YOU / Bruce Weber |

1849年に創業したフランスの宝飾ブランド、カルティエ (Cartier)。
そのカルティエがロンドンに支店を開店したのが1902年、続いてニューヨーク支店が1909年。そしてずいぶん遅れて東京支店は1974年だった。
2009年、カルティエのアメリカ進出100周年を記念して『CARTIER I LOVE YOU』と題された写真集が刊行された。その写真集のクリエイティブ・デイレクターは写真家ブルース・ウェーバー (Bruce Weber)、プロデューサーはナン・ブッシュ (Nan Bush)、デザインはサム・シャヒド (Sam Shahid) 。ブルース・ウェーバーの写真集ではおなじみのメンバーである。
『CARTIER I LOVE YOU』は日本でも輸入代理店を経由して各書店にて販売された。その『CARTIER I LOVE YOU』だが2種類のジャケットが市場に出ているのだが、最初から2種類のジャケット仕様で刊行されたものではない。輸入代理店S社の話では、日本で販売を始めて間もない頃に出版社から新たなジャケットが送られてきて、可能な範囲で先のジャケットと交換して欲しいとリクエストがあり、そのようにしたそうだ。先のものと後のものを比べると表紙の文字の大きさが統一され、下部にあったBRUCE WEBER の文字が上部にレイアウトされている。そして背部分の副題『CELEBRATING A 100 YEARS OF CARTIER IN AMERICA』が『CELEBRATING 100 YEARS OF CARTIER IN AMERICA』となっており、『100 YEARS』の前の『A』の文字がなくなっている。
新たにジャケットが用意された理由は特に出版社からは明かされなかったようだがそれは如何に。
2009, NY, Unpaged, 280 x 350 x 33
ブルース・ウェーバー、ナン・ブッシュ、サム・シャヒドによるカルティエへのフォトグラフィック・ラブレター『CARTIER I LOVE YOU』。
その写真集は3人が過去に手掛けた名作写真集『O RIO DE JANEIRO(1986年刊)』『LET'S GET LOST(1988年刊)』に通底している造りで、ブルース・ウェーバーの文章と撮り下ろしたファッション写真に加え、カルティエのアーカイヴからセレクトした資料、カルティエの顧客であったセレブリティやカルティエとの直接の接点はなくともクリエイティビティにおいて趣味の合いそうなアーティストを誌面に織り交ぜ、オグデン・ナッシュ (Ogden Nash)、トルーマン・カポーティ (Truman Capote)、オクタビオ・パス (Octavio Paz)、テネシー・ウィリアムズ (Tennessee Williams)、ジョン・スタインベック (John Steinbeck)、オスカー・ワイルド (Oscar Wilde)、フランソワーズ・サガン (Francoise Sagan)、ラビンドラナート・タゴール (Rabindranath Tagore) ら作家・詩人の文章や言葉を散りばめ、映画『上流社会 (High Society)』でビング・クロスビー (Bing Crosby) とフランク・シナトラ (Frank Sinatra) が歌った "WELL, DID YOU EVAH?"の歌詞とパンサーのブローチ付きバースデー・ケーキで最後を締めるといった具合で楽しく洒落た展開となっている。
本の状態:2冊共にジャケットに僅かな擦れ、シワあり。その他は経年変化程度。
価格:各¥7,700
by booksandthings
| 2023-08-10 12:00
| 写真



















