2023年 03月 24日
a: A NOVEL BY ANDY WARHOL (a by ANDY WARHOL) / Andy Warhol |
アンディ・ウォーホル (Andy Warhol) が最初にテープレコーダーを手に入れたのは1964年。それ以来テープレコーダーはウォーホルのそばを離れることなく、それをどこにでも携えて、「私の妻 (My Wife)」という愛称で呼んでいた。そのテープレコーダーに収録されたテープは、ウォーホルの多くの出版物(雑誌のインタビュー、本のテキスト)の素材にもなっていた。
その小説『a』は、当時の仲間で最も興味深い人物オンディーヌ (Ondine) を主人公としたもので、信じられないほど冗長で気まぐれなファクトリー (Factory) のスーパースター、オンディーヌを、ウォーホルはテープレコーダーを持って一昼夜追跡して(実際はいくつかの機会)録音を試み、そのテープを小説の原稿に書き写した代物である。上の2枚の写真はファクトリーのトイレの中にまでテープレコーダーを持ってオンディーヌを追っかけるウォーホルの様子。
a: A NOVEL BY ANDY WARHOL (a by ANDY WARHOL) / Andy Warhol
1968, NY, 451 pages, 160 x 233 x 30
1960年代にアンディ・ウォーホルの映画にたびたび登場する役者オンディーヌが、アンフェタミンでマンハッタン中を移動しながら歌ったり、食べたり、どもったり、絶え間なく話したりする様子をテープに録音し、それを元に編集した小説『a』。
テーピングを終えたウォーホルは、仕事を探してファクトリーに迷い込んだ数人の女子高校生を、テープを小説の原稿にするタイピストとして雇う。しかし彼女ら高校生は、文字起こしが得意ではなく、スペルや句読点を正しく書くことができず、しかも作業が非常に遅かった。そして最終的に原稿が転写されると、ウォーホルはそれを読み、不適切なタイピストたちが犯したすべての間違いを気に入り、出版社 Grove Press に「そのまま」出版し、修正や編集上の変更を加えないように要求する。その結果はファクトリーのアルミ箔の壁、実験映画、エキセントリックなミュージシャン、作家、ドラッグ中毒者、パフォーマー、ドラッグ・クイーン、アーティストの絶え間なく変化するシーンなどファクトリーの物語と調和する効果をもたらすことになった。
本の状態:ジャケットに破れ、シワ、汚れあり。本文中の1か所に汚れあり。その他は経年変化程度。
価格:¥33,000(2025年7月7日更新)
by booksandthings
| 2023-03-24 12:00
| アート


















