2022年 06月 16日
NEW YORK / Textes de Francoise Sagan |

フランスの大衆誌『PARIS MATCH』の記事のために1957年に撮影された1枚である。その約3年前の1954年3月15日に最初の小説『悲しみよこんにちは (Bonjour Tristesse)』が出版され、その小説を最初に取り上げたのも『PARIS MATCH』だった。「話題の人」特集として掲載された記事には「弱冠18歳、フランソワーズ・サガン嬢はコレットの再来?」というタイトルがつけられた。1954年5月に批評家賞を獲得し、9月には『悲しみよこんにちは』の売上は45,000部に達し、サガンはまさに文学界のスターだった。
1956, Paris, 107pages, 240 x 305 x 12
『BONJOUR TRISTESSE』の日本語訳は『悲しみよこんにちは』として1954年にダヴィッド社から刊行されているが、アメリカでは1955年にニューヨークの E.P. Dutton からフランス語のタイトル『BONJOUR TRISTESSE』そのままに刊行された。フランソワーズ・サガンはそのプロモーションのために同年ニューヨークへ。
帰国後、サガンはアンドレ・マルローの娘で親友のフローレンス・マルローが企画し、パリの出版社 Editions Tel によって1956年に出版されたニューヨークの写真集の文章を担当する。本書はその写真集『NEW YORK』。前後見返しには「ニューアムステルダム」と呼ばれていた17世紀頃のニューヨークの景色を配し、ワーナー・ビショフ (Werner Bischof)、アンリ・カルティエ=ブレッソン (Henri Cartier-Bresson)、エルンスト・ハース (Ernst Haas)、ジョン・ミリ (Gjon Mili)、ロジェ・パリー (Roger Parry)、アウロ・ロッセーリ (Auro Roselli) ら錚々たる写真家によるマンハッタンへ向かうまでの景色、ブルックリン橋、フィフスアヴェニューやパークアヴェニュー、摩天楼、国連ビル、ニューヨーク近代美術館、タイムズ・スクエア、パレード、街を行き交う人々、通りを埋め尽くすサインボード、セントラルパーク、ハーレム、イタリア人街や中国人街、バーやレストランや商店、夜景などニューヨークを捉えたモノクロ写真と20歳のスター作家フランソワーズ・サガンとのコラボレーション。テキストはフランス語。ネオンサインをイメージさせるカバー・デザインはジャン=ピエール・ロジェ (Jean-Pierre Rosier)。
本の状態:フランス装幀(カード・ボードにフラップ付きジャケット)。背部分にシワ、上下に小キズあり。カバーの縁部分に小キズあり。その他は経年変化程度。
価格:SOLD
by booksandthings
| 2022-06-16 12:00
| 写真



















