2021年 09月 16日
BOWIE/COLLECTOR THE PERSONAL ART COLLECTION OF DAVID BOWIE PART 1 & 2 |
KYOTOGRAPHIE 京都国際写真祭が今年もいよいよ開幕する。今年のテーマは「ECHO」とのこと。
20世紀に軸足を置いたままの弊店にとって、21世紀の現代の写真家、芸術家を知ることのできる機会として毎年の開催を楽しみにしている。
ベナン共和国のアーティスト、ロミュアル・ハズメ (Romuald Hazoume) を知ったのは2019年の KYOTOGRAPHIE だった。
後続する人の視界を遮るくらい数多くのポリタンクを自転車やバイクにくくりつけて運ぶ人たちを撮影した写真作品、ポリタンクや日用品の廃品を使用したアッサンブラージュ作品で知られたアーティストである。
ミュージシャン、デヴィッド・ボウイがロミュアル・ハズメの作品と出会ったのは南アフリカ共和国で国内初の歴史的な人種差別なき普通選挙が実施された年の翌年1995年に開催された Africus Johannesburg Biennale の時だった。デヴィッド・ボウイはポスト・ダダイスト的でピカシロニック (Picasso + Ironic) な作品を気に入り、ロミュアル・ハズメとの面会を依頼し、ハズメの作品説明のもと3点のマスクの作品の購入を決めている。
2016年にデヴィッド・ボウイが他界し、同年にサザビーズによって開催されたボウイのアート・コレクションの競売にはそれらのハズメの作品も出品され、オークション・カタログにはハズメが文章を寄せており、デヴィッド・ボウイがいなくなったとしても、あの時のクリエイティヴな会話は終わることはなく、音楽はマスクに「ECHO」し生き残る、と結んでいる。
Part 1
Part 2
2016, London, 187 pages (Part 1), 287 pages (Part 2), 230 x 295 x 15 (Part 1), 230 x 295 x 22 (Part 2)
2016年11月にロンドンで開催されたデヴィッド・ボウイのアート・コレクションのオークション・カタログとして用意された3部のうちの2部。
Part 1 と Part 2 はモダン・コンテンポラリー・アートのコレクションを収録している(Part 3 はイタリアのデザイン集団メンフィスのコレクション)。
そのコレクションの内容が示唆するのは、「ロック・スターの買いだめ」ではないということ。
ピカソやマルセル・デュシャン、マン・レイ、フランシス・ピカビア、ジャン=ミシェル・バスキアなど世界的なビッグネームのアーティストの作品も数点コレクションされているが、全体的に新旧英国のアーティストの作品が多く、中でも興味深いのはベン・ニコルソン (Ben Nicholson) やウィニフレッド・ニコルソン (Winifred Nicholson)、ピーター・ラニオン (Peter Lanyon) 、バーナード・リーチ (Bernard Leach) ら芸術家村セント・アイヴス (St Ives) のアーティストの作品とカムデン・タウン・グループのハロルド・ギルマン (Harold Gilman) 作品である。
また、ドイツの芸術家グループ、ブリュッケのメンバーの作品、アウトサイダー・アートのアール・ブリュットの作品、アフリカの現代アーティストの作品などもデヴィッド・ボウイのアートに対する並々ならぬ関心を窺い知ることができる。
カタログには鋤田正義らによるデヴィッド・ボウイのポートレイトや出品アーティストの解説や写真も数多く収録されている。
本の状態:ソフトカバー。カバーに擦れによる汚れあり。その他は経年変化程度。
価格:SOLD
by booksandthings
| 2021-09-16 12:00
| オークション・カタログ
































