2021年 06月 16日
MILTON AVERY THE LATE PAINTINGS / Robert Hobbs |

現在、世界的に有名なジャクソン・ポロックやウィレム・デ・クーニング、バーネット・ニューマン、マーク・ロスコ、クリフォード・スティルら抽象表現主義の擁護者であり、その開花によってアメリカの現代美術が頂点に達した立役者の重要なひとり。
2001, NY, 112 pages, 260 x 260 x 20
おそらく20世紀におけるアメリカの画家としてしっかりと評判が確立しているとは言えないミルトン・エイブリー (Milton Avery)。
1940年代後半から50年代にかけてニューヨークを中心に広まった抽象表現主義によって長い間影を落としていたミルトン・エイブリーの芸術は、20世紀が終わった今、その比喩的なモダニズムによって再評価がなされている。
ミルトン・エイブリーの絵画は決して華やかではない。大胆ではあるが強調的でも壮観でもない。そのデティールはいくらかの先人、アンリ・マチスやラウル・デュフィ、マースデン・ハートレイ、ジョン・マリンらに反響しているようにも見える。自然物は彼の絵画の中で平らにされ、そしてまた復元されている。絵画は浮かんでいるようで、所定の位置に留まっている。風景や人物は抽象化に近づきながらも、常に物質的な世界への詩的なつながりを保持している。それらは抽象表現主義やポスト・ペインタリー・アブストラクション、カラー・フィールド・ペインティングへの岐路に立っているかのようにも思える。
本書は2001年11月から翌年の3月までアメリカの2か所の美術館で開催されたミルトン・エイブリーの後期の作品(1947年~1963年)をテーマとした展覧会を機に刊行された1冊。
展示された作品52点のカラー図版に加えて、美術評論家クレメント・グリーンバーグが1957年12月に『Arts Magazine』に寄稿したミルトン・エイブリーについての注目すべき重要なエッセイが転載されている。
本の状態:ジャケットの後ろ側に僅かなヤケあり。その他は経年変化程度。
価格:SOLD
by booksandthings
| 2021-06-16 12:00
| アート












