2021年 02月 10日
A LA PLAZA CON FIDEL / Mayito (Photos and text), Raul Martinez (Design) |

ラウル・マルティネスは1960年代後半から描き始めたホセ・マルティやフィデル・カストロ、チェ・ゲバラ、カミロ・シエンフェゴスなどの政治的アイコンをポップ・アートとラテンアメリカの民族的な要素を絡めて表現した肖像画(ポスター画)で知られたアーティストである。バウハウスの教授だったモホリ=ナジ・ラースローの著書『VISION IN MOTION』に感銘を受け、1950年代にシカゴのインスティテュート・オブ・デザインで学び、キューバに戻ってからは公立の建築学校で教鞭をとるなどしていたが、ホモセクシャルを理由に職を離れ、その後はフリーランスとしてキューバン・フィルム・インスティテュートやキューバン・ブック・インスティテュートなどの文化機関の仕事に携わりながら、より社会的に関連性があると考えたグラフィック・デザインに集中した時期もあったが、やがてまた絵画に戻り、今日最も知られるカラフルなポップ・アート的ポートレイト作品を数多く描いた。
1970, Habana, Unpaged, 260 x 350 x 8
バティスタ政権が転覆したキューバ革命の時期にフィデル・カストロ、チェ・ゲバラ、カミロ・シエンフェゴスら革命の英雄を撮影して名声を得たキューバの写真家にはアルベルト・ディアス・グティエレス (Alberto Diaz Gutierrez、通称コルダ Korda)、ラウル・コラレス (Raul Corrales)、そしてオズワルド・サラス (Osvaldo Salas) の3人がいる。彼らは革命の英雄たちの象徴的な写真を残した。そして後の世代の写真家は革命のカリスマ的なリーダーたちではなく、日常生活の一般的なキューバの人々に焦点を当てて台頭しました。その中のひとりがマリオ・ガルシア・ホーヤ(通称マイト)。
本書はフォトジャーナリストとしてキューバの主要な出版物に貢献していたマイトによる『フィデルと広場へ』と題された1冊である。
フィデル・カストロを支持する大衆をテーマとした写真集で、1959年から1966年にかけて1月2日、5月1日、7月26日、9月28日などの記念日に革命広場に集まった群衆を捉えている。プラカードや国旗を掲げた人々を写したシングル・ページの間に差し込まれる群衆を写したダブル・ぺージ(見開き)。そして後ろ見返しに用意された革命広場に集まる群衆の夜景写真(前の見返しは余白)。その見返しの写真につながる折り込みページには演説するフィデル・カストロのポートレイト。このラウル・マルティネスによるユニークなページ構成は、フィデル・カストロが小人の国リリパットにやってきたかのようにも見える。
ラウル・マルティネスと若き写真家マイトによるキューバ革命後のプロパガンダ写真集の名作。
本の状態:プリンテッド・ハードカバー。カバー、背部分にキズ、イタミ、汚れあり。後の見返しにつながる折り込みページが切れて外れている。ページの糸綴じが3か所など本来ややデリケートな造本につき、それなりの経年変化あり。
価格:¥49,500
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by booksandthings
| 2021-02-10 12:00
| 写真集












