2020年 08月 17日
VISION IN MOTION / L. Moholy-Nagy |
ワイマールのバウハウス (Bauhaus) での教授、シカゴのニュー・バウハウス (New Bauhaus) 、続くデザイン研究所 (Institute of Design) の校長として教育家にも情熱を注いだラースロー・モホリ=ナジ (Laszlo Moholy-Nagy)。シカゴ時代は特に経済的動機(理事)と教育的動機(学校)のはざまで奮闘し、画業よりも学校運営に多くの時間を費やさざるをえない状況下においても、3作目となる著作『VISION IN MOTION』を刊行している。
1947, Chicago, 371 pages, 225 x 285 x 30
『MALEREI PHOTOGRAPHIE FILM(1925年刊行)』『THE NEW VISION(1932年刊行)』に続いて1947年に刊行された『VISION IN MOTION』。
病院のベッドの上で膨大な切り抜きや写真やスケッチの中から『VISION IN MOTION』のための挿図を選ぶなど、病をおしての作業で完成させた遺作である。
本書の紹介文でモホリ=ナジは強調する。「社会における芸術家の仕事のひとつには、感情という全体の構成の中で、層の上に層を、石の上に石を積み重ねることである。つまり、個々の方法により感情を記録したり、同時代の人々の内的生活に方向を与えるとともに、それを構成し、改善することである。今日、芸術家の義務は生態学上の機能についての未知の領域を透視し、工業社会の新たな次元を探求し、この新たな発見を感情的な定位に翻訳することである。芸術家は無意識にも、もつれて混沌とした複雑な現実から、最も重要な存在の糸をほぐし、それで彼自身にとりまたその時代にとっても特徴的である強い興味をそそらずにはおかない、情緒の織物を織り出すのだ。この選択の能力は、直観力と洞察力、判断力と知識、またあらゆる文明において再解釈の原因となる基礎生態学や社会的な法則に対する内的義務に基礎をおいていた、傑出した才能である」
そして本書のタイトルについては次のように記している。
「ヴィジョン・イン・モーションとは同時に把握することである。同時把握は創造的な行為 - 見ること、感じること、考えることを相互関係の中で行うのであって、別々の現象の連続として行うのではない。それは即座に個々の要素を統合し、統一のとれた全体へと変える」
本の状態:ジャケットに欠け、破れ、シワ、汚れ、シミあり。本体の見返しの前所有者の記名あり(英語)。361ページ以降のページの下の角部分に小さな茶シミあり。その他は経年変化程度。
価格:SOLD
by booksandthings
| 2020-08-17 12:00
| アート


















