2020年 04月 22日
ピーター・ビアードのオリジナル・プリント / PETER BEARD ORIGINAL GELATIN SILVER PRINT |
Peter Hill Beard
January 22, 1938 - April 19, 2020
全世界に目をやれば、日々耕作が進み、次第に多くの人であふれようとしていることは、確かに極めて明白である。今やあらゆる場所に近づくことができるし、あらゆる場所が知りつくされようとしている。快適この上ない農場はかつて荒涼とした危険な荒れ野であった痕跡を跡形もなく消し去ってしまった。耕作された土地と開墾された森、羊の群れと家畜の群れは、野獣を追い払ってしまった。砂漠には種がまかれ、岩が据えられて、沼地は干拓され、かつては小屋ひとつなかったことろに大きな町ができている。孤島が恐怖を呼び覚ましたり、その岩礁が恐れられることもなくなった。いたるところに家ができ、人が住んでいる。あふれんばかりの人口増加が、その最大の証拠である。我々の人口は、自然の産物だけでは我々の必要を満たすことのできない世界にとって、厄介な重荷となっている。我々の欠乏はさらに深刻なものとなりつつあり、誰もが口にする不平はさらに辛辣なものになりつつある。一方、自然はというと、通常与えてくれる食物を供給できないありさまである。したがって実は、疫病、飢饉、戦争、地震は、国民にとっての救いと、人口の過剰を剪定する一手段と見なされるべきなどである。
- テルトゥリアヌス、紀元337年





ナチュラリスト、冒険家でもあるアメリカの作家ピーター・マシーセン (Peter Mathiessen) の著作『ひとの生まれた木 (The Tree Where Man Was Born, 1972)』で書かれている光景のまさにその頃に撮影されたツァボ国立公園の中の荒涼とした場所に立つ数十頭のゾウの群れ。
撮影したのは、ナチュラリスト、ファッション写真家、滅びの預言者、禁欲主義者、日記作家、ごみ収集人、悪党、浮浪者、人種差別主義者、人類学者、無節操な社交人士、名士、座談の名手、精神分裂症患者、宮廷の道化、人類を蔑む者、80年代の実存主義者など様々なレッテルが貼られたピーター・ビアード (Peter Beard) 。
そのオリジナル・プリントには、ピーター・ビアードによってキリスト教神学者テルトゥリアヌスの文言が書かれている。紀元337年の世界人口は、2億から4億人程度だった。それから様々な危機を乗り越えて、70億を超える人口となった我々人類。
タイトル:A LAST STAND OF ELEPHATS IN TSAVO NATIONAL PARK, 1971-72
プリントのサイズ:W605 H505
フレーム・サイズ:W725 H630 D30
状態:ピーター・ビアードの謹呈署名。直筆の文言。CONDE NAST TRAVELER 誌の切抜きのコラージュ。
価格:お手数ですがお問い合わせください。





作家ピーター・マシーセンが「灰色の熔岩」と表現したゾウの群れである。
これまでは、餌を食べつくしたゾウの群れは、もっと植物の多い場所に移動してゆけばよかった。群れが去れば、食い荒らされた茂みもまた新芽を出して元通りになる。ところが、この再生のサイクルがいまや機能しなくなった。農場や村落がツァボ国立公園をとりまくようになったからである。ゾウの群れはどこにも行けなくなった。公園の境界線を越えようとするれば、増え続ける人間の手でゾウは追い返され、果ては殺されるのだ。
タイトル:TSAVO PARK, BEFORE THE DIE-OFF OF 3.500 ELEPHATNS, 1976
プリントのサイズ:W605 H505
フレーム・サイズ:W725 H630 D30
状態:ピーター・ビアードの謹呈署名。直筆の文言。ケニアのタスカ・ビールの瓶ラベルのコラージュ。
価格:お手数ですがお問い合わせください。
ピーター・ビアードの代表作『THE END OF THE GAME』の改訂版の巻頭に収録された見開き写真。


by booksandthings
| 2020-04-22 12:00
| プリント・ポスター

