2019年 07月 25日
ПРА3Д НИЧНОЕ ОФОРМ ЛЕНИЕ ГОРОДА (FESTIVE DECORATION OF THE CITY) |

撮影者は20世紀における数多くの偉人のポートレイトで知られるアルメニア人写真家ユサフ・カーシュ (Yousuf Karsh)。
ブレジネフ書記長は愛煙家だったのだろう。カーシュは煙草を画面に取り入れた。この撮影のエピソードは知らないが、煙草つながりで建築家フランク・ロイド・ライトの撮影エピソードがカーシュの著書『IN SEARCH OF GREATNESS』に記されており興味深い。カーシュは2度フランク・ロイド・ライトを撮影している。最初の撮影の待ち合わせの際にライトは煙草を吸っていたので、カーシュはシガレットを感嘆符のような形で撮影に取り入れた。そして8年後の2度目の撮影の際、ライトはカーシュに「いつかシガレットを持ったまま写された恨みは忘れられない」といった。同席したライト夫人の話によるとライトは昔から煙草を吸わないことで通っていたとのこと。確かに昔は煙草を吸っていたのだが。やめてからは前に自分が吸っていたことを人に忘れさせようとしているのだのそうだ。あるライトの弟子だった建築家が、最初に撮影したライトのポートレイトのプリントをカーシュから買って、そのプリントにサインをもらうためにライトに送ったところ、ライトはサインをすることはしたが、写っているシガレットをご丁寧にはさみで切り取り送り返した。くだんの建築家はがっかりして、なんとか修復する方法はないものかとカーシュに問い合わせたところ、カーシュは、それは貴重なコレクションのひとつになるのだから、直そうなどと考えないほうが良い、とアドバイスしたそうだ。
閑話休題。
ブレジネフ書記長の在職期間は1964年から1982年。スターリンに次いで長くソ連を統治した。















1967, Moscow, 224 pages, 240 x 260 x 20
大衆扇動芸術、国威発揚芸術はロシアの10月革命以降ソビエト芸術全体の主要な傾向となりあらゆる芸術の新しい形式の土台となった。
革命祝祭日の芸術はその最たるもののひとつ。祭典行事の実行と都市空間の構成。特に都市空間は、祭典の構成によって通りや広場、個々の建物がいつもの様相を変え、古い町に様々な芸術によって独特な、壮大な多層的シンボルとしての、また芸術的手段によって表現された、思想的、感情的プログラムとしての「未来都市」がつくりだされた。
本書は、ブレジネフ時代に革命50周年の祝祭日に際して刊行された都市空間の構成(飾りつけ)に関する1冊。
壁画、看板、ポスター、立体模型、照明などをいかに効果的に町に導入するかを多数の図版を収録し解説。社会主義、共産主義をあらわす赤色が効果的に用いられたグラフィックな教書である。テキストはロシア語。
本の状態:ジャケットに破れ、シワ、汚れあり。本体は経年変化程度。
価格:SOLD
by booksandthings
| 2019-07-25 12:00
| デザイン

