2019年 06月 27日
BAUEN DER NEUE WOHNBAU / Bruno Taut |

ドイツの建築家ブルーノ・タウト (Bruno Taut) は忍び寄るナチの逮捕から逃れるために祖国を脱出し1933年に日本に立ち寄った。それから3年半の日々を日本で過ごし、日本での活動や著作などによって「日本美の再発見者」として知られている。ブルーノ・タウトは日本滞在中にその生活を克明に日記に綴り、またべス単カメラで撮影したアルバムを残している。その中の1枚が上の写真。被写体は今日でも有名な忠犬ハチ公。
ハチを見たブルーノ・タウトが国を離れた自身の心境を吐露しているかのような日記の文章が興味深い。建築家としてのブルーノ・タウトのキャリアは、ドイツにおいて1932年で終わっている。その間の大業は、なんといっても馬蹄形ジークルンド (Hufeisensiedlung) を含む12,000戸の住宅からなるジークルンドの設計ということになるだろう。












1927, Berlin, 75 pages, 190 x 267 x 10
1924年4月に創設されたゲハーク (GEHAG) こと公益住宅貯蓄建築組合、簡単に言うと所属の協同組合から住宅の設計・施工・経営を引き受けていた組織であり、そこで主任建築家として仕事に携わっていたブルーノ・タウト。その多忙な時期にブルーノ・タウトは「新しい住宅」をテーマにした著作を刊行している。
本書はその中のひとつ『BAUEN DER NEUE WOHNBAU(建物、新しい住宅)』。
ペーター・ベーレンス、ビクター・ブルジョア、ル・コルビュジェ、リチャード・ドッカー、ヨゼフ・フランク、レオポルド・フィッシャー、カイ・フィスカー、ヴァルター・グロピウス、オットー・ヒースラー、ヨゼフ・ホフマン、アドルフ・ロース、アンドレ・リュルサ、エルンスト・マイ、ルートヴィヒ・ミース・ファン・デル・ローエ、J.J.P. アウト、R.M. シンドラー、オットー・ワグナー他、自身を含めた世界の建築家による住宅の図版を収録し、均整 (BILANZ)、波 (DIE WELLE)、美観を損ねるもの (VERUNSTALTUNG!)、伝承 (DIE UBERLIEFERUNG)、変化 (DIE WENDUNG) の5章で構成されている。
モダンなブック・デザインやページレイアウトも住宅同様に「新しい」。
本の状態:ジャケットなし。カバーに擦れ、退色あり。本体見返しに小さな蔵書シールあり。その他は経年変化程度。
価格:SOLD
by booksandthings
| 2019-06-27 12:00
| 建築

