2018年 10月 07日
LISTE DES GRANDS VINS 1953 / Nicolas |
スペイン文学、あるいは世界の文学としてあまりにも有名なミゲル・デ・セルバンテスの小説『ドン・キホーテ (Don Quijote)』。
日本語の標準語を作るために、識者が論争を繰り返していた明治10年代後半から40年頃の日本。江戸が東京になった後も「東京」を「とうきゃう」とか「とうけい」と呼ぶ人がいた時代。
日本に紹介された『ドン・キホーテ』は、その当時様々に書き習わされた。
『ゾン、キホテ』(鈴木醇庵)
『ドン、ギホテ』(森鴎外)
『ドン・キホオテ』(上田敏)
『ドン・キュイコッテ』(古賀謹一郎)
『ドンクイッキソーテ』(中村敬宇)
『ドン・コーキゾート』(吉田五十穂)
『どぬきほおて』(山田美沙)
今も各外国語をどのように日本語に音訳するかという問題はあるが、明治時代はさすがに凄まじい。
LISTE DES GRANDS VINS 1953 / Nicolas
SOUS LE SIGNE DE DON QUICHOTTE, Illustration de Leon Gischia
1952, Paris, 40 pages, 190 x 240 x 8
ブログでも何度か紹介したパリのワイン商二コラ (Nicolas) が製作しているワイン・リスト『LISTE DES GRANDS VINS』。
その1953年版のテーマは、ドン・キホーテ。
挿絵を担当するのは、フランス人画家レオン・ジスシア (Leon Gischia) 。1937年パリ万博にてル・コルビュジェ、フェルナン・レジェとともに The Pavillon de Temps Nouveaux を手掛けたことでも知られる人物である。
ドン・キホーテの物語の場面を明快な色彩、切り絵あるいはステンシル技法を思わせるフォルムで表現し、アルフレッド・ラトゥール (Alfred Latour) 監修のタイポグラフィで構成。印刷は、おなじみ Draeger Freres 社。毎号感心させられる『LISTE DES GRANDS VINS』なかでも際立った出来栄えの1冊であろう。
本の状態:オリジナル・パラフィン・カバーに変色。その他は経年変化程度。
価格:SOLD
日本語の標準語を作るために、識者が論争を繰り返していた明治10年代後半から40年頃の日本。江戸が東京になった後も「東京」を「とうきゃう」とか「とうけい」と呼ぶ人がいた時代。
日本に紹介された『ドン・キホーテ』は、その当時様々に書き習わされた。
『ゾン、キホテ』(鈴木醇庵)
『ドン、ギホテ』(森鴎外)
『ドン・キホオテ』(上田敏)
『ドン・キュイコッテ』(古賀謹一郎)
『ドンクイッキソーテ』(中村敬宇)
『ドン・コーキゾート』(吉田五十穂)
『どぬきほおて』(山田美沙)
今も各外国語をどのように日本語に音訳するかという問題はあるが、明治時代はさすがに凄まじい。
SOUS LE SIGNE DE DON QUICHOTTE, Illustration de Leon Gischia
1952, Paris, 40 pages, 190 x 240 x 8
ブログでも何度か紹介したパリのワイン商二コラ (Nicolas) が製作しているワイン・リスト『LISTE DES GRANDS VINS』。
その1953年版のテーマは、ドン・キホーテ。
挿絵を担当するのは、フランス人画家レオン・ジスシア (Leon Gischia) 。1937年パリ万博にてル・コルビュジェ、フェルナン・レジェとともに The Pavillon de Temps Nouveaux を手掛けたことでも知られる人物である。
ドン・キホーテの物語の場面を明快な色彩、切り絵あるいはステンシル技法を思わせるフォルムで表現し、アルフレッド・ラトゥール (Alfred Latour) 監修のタイポグラフィで構成。印刷は、おなじみ Draeger Freres 社。毎号感心させられる『LISTE DES GRANDS VINS』なかでも際立った出来栄えの1冊であろう。
本の状態:オリジナル・パラフィン・カバーに変色。その他は経年変化程度。
価格:SOLD
by booksandthings
| 2018-10-07 12:00
| ガストロノミー