2018年 09月 05日
MODERN KIRCHEN / Christoph W. David |

襖絵の作者は、マンガ、アニメ、ゲームの世界で名の知れた人を含む現代作家6人。
「禅」や「寺」に興味のない人にも足を運んでもらおう。
17世紀に描かれた曽我蛇足、長谷川等伯の襖絵の修復を機にご住職のたくらみ。













1957, Zurich, 80 pages, 144 x 154 x 15
現代人に影響力を持った芸術家に教会のために働いてもらおう。
1925年、画家への道を閉ざし、聖職者への道を歩んだアラン・クチュリエ (Marie-Alain Couturier)。ローマカトリック教会ドミニコ修道会の神父である。
カトリックの布教には芸術作品の手助けが必要だった。ルネッサンス期には後世に名を残す芸術家が教会芸術に携わった。しかし、500年後の現在、教会芸術は前時代の模倣を繰り返すのみ。衰退しつつあるカトリックそのものに革新をもたらすために、新たな教会芸術家を産み出すべきだ。このように考え、確固たる意志で現代の芸術家を説き伏せ、計画を進めたアラン・クチュリエ神父。結実した代表作3つは、アンリ・マティスのロザリオ礼拝堂 (Chapelle du Rosaire)、フェルナン・レジェのオーダンクールの教会 (Eglise du Sacre-Coeyr d'Audincourt)、そしてル・コルビュジエのロンシャン礼拝堂 (Chapelle Notre-Dame-du-Haut) である。
本書は、『現代の教会』と題された3つの教会についてのコンパクトな体裁の1冊。
アラン・クチュリエ神父のポートレイトをから始まり、招聘された3名の大芸術家のコメント、そして解説と数枚のモノクロ図版で構成されている。最終章は、アラン神父がその作品を熟読していた詩人・外交官ポール・クローデルにおける芸術と信仰についての一文。テキストは、ドイツ語。
今日も、神の導きではなく3人の芸術家の作品への興味によって多くの人々がその地を訪れている。わずかな期間で芸術家が神を上回る存在になったということだろうか。
本の状態:ジャケットの上部に1か所小さな欠け、全体的に少し擦れによる汚れあり。ロンシャン礼拝堂の図版に製本ミスがあり、3点の図版が重複(同じ図版が2枚ある)して閉じられている。その他は経年変化程度。
価格:SOLD
by booksandthings
| 2018-09-05 12:00
| アート

