2018年 08月 21日
UNTER KRAHNENBAUMEN / Chargesheimer (Photos), Heinrich Boll (Text) |
1972年にノーベル文学賞を受賞したハインリヒ・ベル (Heinrich Boll) は、ノーベル賞作家でありながら日本では知られた作家とはいえない。知っている人だけが知っている作家である。日本の大きな新刊書店のドイツ文学の棚を見ても著作が並んでいる確率は低い。岩波文庫の短編集も品切れ状態であり、「リクエスト復刊」の候補になっているのかどうかはわからない。ドイツ文学のノーベル賞作家ではヘルマン・ヘッセ、比較的新しいところではギュンター・グラスのほうが著名である。著作も書店に並んでいる。
そのハインリヒ・ベルは、第二次世界大戦の従軍生活の経験から、戦争によって影響を受けた人間について書かれた作品が多く、それらの作品の中には悲惨さや愚かさに加えて、「己を愛するがごとく、汝の隣人を愛せよ」のような温かさを含んでいる。




















UNTER KRAHNENBAUMEN / Chargesheimer (Photos), Heinrich Boll (Text)
1958, Koln, Unpaged, 215 x 244 x 14
ドイツの街ケルンにウンター・カーネンボイメン (Unter Krahnenbaumen) という名の通りがある。ケルン大聖堂からそれほど離れておらず、メイン・ストリートでもなく、ビジネス・ストリートでもない。それゆえに華やかな店のショーウインドウも少なく、賑やかなネオン・サインもなく、ピカピカした会社のオフィスもない、300メートル程度の長さの石畳の通りだった。
ケルン生まれの写真家チャーゲシャイマー (Chargesheimer、本名 Karl-Heinz Hargesheimer) は、1950年代のこの通りの人々の日常生活、カーニヴァル、教会区、移動遊園地などの様子を老若男女問わず撮影し、1冊の写真集『UNTER KRAHNENBAUMEN: BILDER AUS EINER STRABE』に結実させた。そこに収められた写真の数々は、この通り一帯がまるで大きな家族のリヴィングルームであるかのような親しみに溢れている。巻末に添えられたドイツ語のテキストは、チャーゲシャイマー同様にケルン生まれのハインリヒ・ベルによる “通り” についての小品。この文章もハインリヒ・ベルらしい隣人愛を読み取ることができる。
そのハインリヒ・ベルは、第二次世界大戦の従軍生活の経験から、戦争によって影響を受けた人間について書かれた作品が多く、それらの作品の中には悲惨さや愚かさに加えて、「己を愛するがごとく、汝の隣人を愛せよ」のような温かさを含んでいる。




















UNTER KRAHNENBAUMEN / Chargesheimer (Photos), Heinrich Boll (Text)
1958, Koln, Unpaged, 215 x 244 x 14
ドイツの街ケルンにウンター・カーネンボイメン (Unter Krahnenbaumen) という名の通りがある。ケルン大聖堂からそれほど離れておらず、メイン・ストリートでもなく、ビジネス・ストリートでもない。それゆえに華やかな店のショーウインドウも少なく、賑やかなネオン・サインもなく、ピカピカした会社のオフィスもない、300メートル程度の長さの石畳の通りだった。
ケルン生まれの写真家チャーゲシャイマー (Chargesheimer、本名 Karl-Heinz Hargesheimer) は、1950年代のこの通りの人々の日常生活、カーニヴァル、教会区、移動遊園地などの様子を老若男女問わず撮影し、1冊の写真集『UNTER KRAHNENBAUMEN: BILDER AUS EINER STRABE』に結実させた。そこに収められた写真の数々は、この通り一帯がまるで大きな家族のリヴィングルームであるかのような親しみに溢れている。巻末に添えられたドイツ語のテキストは、チャーゲシャイマー同様にケルン生まれのハインリヒ・ベルによる “通り” についての小品。この文章もハインリヒ・ベルらしい隣人愛を読み取ることができる。
「おそらく本当の人生はこのような通りでのみ起こるのでしょう」 - ハインリヒ・ベル(帯の文章)
本の状態:帯付き。帯にシワ、破れあり。本体は経年変化程度。
価格:¥33,000(2025年11月7日更新)
本の状態:帯付き。帯にシワ、破れあり。本体は経年変化程度。
価格:¥33,000(2025年11月7日更新)
by booksandthings
| 2018-08-21 12:00
| 再入荷・更新

