2017年 02月 21日
YASUO KUNIYOSHI / Lloyd Goodrich |
岡山に生まれ、1906年、17歳の時にアメリカに渡り、いくつかの肉体労働で糊口をしのぎ、コミュニケーションの手段として描いた絵をきっかけに画家の道に進み、二つの大戦時もアメリカで暮らし、「疑いもなくアメリカ人画家である」と評された国吉康雄。
第二次大戦後の1948年春に、ニューヨークのホイットニー美術館で開催された国吉康雄回顧展は、生存中のアメリカ人画家として最初に回顧展を行う名誉にあずかった。
その回顧展の始まる少し前の1948年3月18日付の画家中田好江宛ての手紙には次のように記されている。
「その後は如何ですか。貴女のお手紙を受け取ってすぐに手紙を出しました。それが着きましたか。来たる25日ホイットニー美術館での私の27年間の回顧展を開くことになりました。それに色々と忙しくしております。作品は131枚出る由、油絵、カゼイン、インキ、デッサン、リトグラフです。私はもう、これが面倒くさくなっちゃった感じです。でも怖がっているわけじゃないのです。何か自分の過去の作品を見るので、おろおろしているのです。自分の『ハラワタ』を『ウォール』に掛け、そして公衆に公開するような感じがします。招待日に600名程度画家ばかり来るようになって居ります。その夜、美術家組合が晩餐会をしてくれます。沢山の画家や友人が集まって食事して『エンゼツ』し、酒を飲むのです。たぶん350名来るという話です。非常に『メイヨ』ですが、何ですか心地がよくないです。ですから2、3日前から酒を『ノミ』出す考えです。それでその夜は大いに『ノン』で画も見ず、『ダレモ』『ワカラ』ない様にウント酒をノム予定です。昔の絵を見る事を恐れて居るのではないですが、何だか不安な気分なカンジがします。こんな『カンジ』は貴女にわかるでしょう -
サヨウナラ、皆私の知っている人によろしく。 国吉康雄」
アメリカ生活が長くなったことによって怪しくなってきた日本語による手紙である。










YASUO KUNIYOSHI / Lloyd Goodrich
1948, NY, 50 pages, 195 x 260 x 10, Signed by the artist.
1948年3月に開催されたホイットニー美術館での国吉康雄回顧展を機に刊行された1冊である。
著者はホイットニー美術館副館長ロイド・グッドリッジ。口絵の1点のみカラー印刷、後の34点の作品はモノクロ印刷。グラスに魚を描いたカバー画は、この本のために国吉が描き下ろしたものだろう。
本の状態:国吉康雄の献呈署名入り。ジャケットの縁部分にヤケによる変色、小さな欠け、1箇所破れあり。本体の下部に水シミ。
価格:SOLD
アルフレード・ヴァレンテによる国吉康雄のポートレイト写真。
Portrait of Yasuo Kuniyoshi by Alfredo Valente.






歌手、画家、アートコレクター・ディーラー、ブロードウェイの写真家といくつかの肩書を持つイタリア生まれの Alfredo Valente が撮影した国吉康雄のポートレイト写真のオリジナル・プリント(ヴィンテージ・プリント)。
アメリカ軍が沖縄に上陸した同時期、1945年4月にダウンタウン画廊で開催された6年ぶりの個展に出品され好評を博した難民の母娘の再会を描いた作品『Mother and Daughter』の油彩、素描と共にマンハッタンのアトリエで写真に収まった国吉康雄。油彩画は、同年の秋にピッツバーグのカーネギー・インスティテュートが主催する「国際美術展」にも出品され、そのまま買い上げられたため、現在も Carnegie Museum of Art の所蔵作品となっている。アトリエの画架に完成作品が立てられていることから撮影年はおそらく1945年だろう。
プリントのサイズ:W330 H265
フレームのサイズ:W558 H660 D20
価格:¥220,000(フレーム含む)
第二次大戦後の1948年春に、ニューヨークのホイットニー美術館で開催された国吉康雄回顧展は、生存中のアメリカ人画家として最初に回顧展を行う名誉にあずかった。
その回顧展の始まる少し前の1948年3月18日付の画家中田好江宛ての手紙には次のように記されている。
「その後は如何ですか。貴女のお手紙を受け取ってすぐに手紙を出しました。それが着きましたか。来たる25日ホイットニー美術館での私の27年間の回顧展を開くことになりました。それに色々と忙しくしております。作品は131枚出る由、油絵、カゼイン、インキ、デッサン、リトグラフです。私はもう、これが面倒くさくなっちゃった感じです。でも怖がっているわけじゃないのです。何か自分の過去の作品を見るので、おろおろしているのです。自分の『ハラワタ』を『ウォール』に掛け、そして公衆に公開するような感じがします。招待日に600名程度画家ばかり来るようになって居ります。その夜、美術家組合が晩餐会をしてくれます。沢山の画家や友人が集まって食事して『エンゼツ』し、酒を飲むのです。たぶん350名来るという話です。非常に『メイヨ』ですが、何ですか心地がよくないです。ですから2、3日前から酒を『ノミ』出す考えです。それでその夜は大いに『ノン』で画も見ず、『ダレモ』『ワカラ』ない様にウント酒をノム予定です。昔の絵を見る事を恐れて居るのではないですが、何だか不安な気分なカンジがします。こんな『カンジ』は貴女にわかるでしょう -
サヨウナラ、皆私の知っている人によろしく。 国吉康雄」
アメリカ生活が長くなったことによって怪しくなってきた日本語による手紙である。










YASUO KUNIYOSHI / Lloyd Goodrich
1948, NY, 50 pages, 195 x 260 x 10, Signed by the artist.
1948年3月に開催されたホイットニー美術館での国吉康雄回顧展を機に刊行された1冊である。
著者はホイットニー美術館副館長ロイド・グッドリッジ。口絵の1点のみカラー印刷、後の34点の作品はモノクロ印刷。グラスに魚を描いたカバー画は、この本のために国吉が描き下ろしたものだろう。
本の状態:国吉康雄の献呈署名入り。ジャケットの縁部分にヤケによる変色、小さな欠け、1箇所破れあり。本体の下部に水シミ。
価格:SOLD
アルフレード・ヴァレンテによる国吉康雄のポートレイト写真。
Portrait of Yasuo Kuniyoshi by Alfredo Valente.






歌手、画家、アートコレクター・ディーラー、ブロードウェイの写真家といくつかの肩書を持つイタリア生まれの Alfredo Valente が撮影した国吉康雄のポートレイト写真のオリジナル・プリント(ヴィンテージ・プリント)。
アメリカ軍が沖縄に上陸した同時期、1945年4月にダウンタウン画廊で開催された6年ぶりの個展に出品され好評を博した難民の母娘の再会を描いた作品『Mother and Daughter』の油彩、素描と共にマンハッタンのアトリエで写真に収まった国吉康雄。油彩画は、同年の秋にピッツバーグのカーネギー・インスティテュートが主催する「国際美術展」にも出品され、そのまま買い上げられたため、現在も Carnegie Museum of Art の所蔵作品となっている。アトリエの画架に完成作品が立てられていることから撮影年はおそらく1945年だろう。
プリントのサイズ:W330 H265
フレームのサイズ:W558 H660 D20
価格:¥220,000(フレーム含む)
by booksandthings
| 2017-02-21 12:00
| プリント・ポスター

