2017年 02月 01日
GULLIVEROVY CESTY (GULLIVER'S TRAVELS) / Jonathan Swift, Bohumil Stepan (Illustrations) |
ガリヴァの歌(1951年) - 原民喜
必死で逃げてゆくガリヴァにとって
巨大な雲は真紅に灼けただれ
その雲の裂け目より
屍体はバラバラと転がり堕つ
轟然と偶然と宇宙は沈黙す
されど後より後より追いまくってくる
ヤーフどもの哄笑と脅迫の爪
いかなればかくも生の恥辱に耐えて
生きながらえん と叫ばんとすれど
その声は馬のいななきとなりて悶絶す
ジョナサン・スウィフトの『ガリバー旅行記』との出会いは、多くの方と同様におそらく学齢期に入ったあたりだろう。リリパット国でガリバーが紐で地面にしっかり括りつけられて、仰向けになっている姿は、いつまでも記憶に残ったが、そのうちに物語の細部は忘れてしまっていた。それから随分と年月が経ち、自身の財布から手に入れ、改めて読み直した『カリバー旅行記』は、『原民喜のガリバー旅行記』だった。そのせいか、あまたの『ガリバー旅行記』の中で、私にとってのそれは、『原民喜のガリバー旅行記』ということになる。













GULLIVEROVY CESTY (GULLIVER'S TRAVELS) / Jonathan Swift, Bohumil Stepan (Illustrations)
1968, Praha, 208 pages, 170 x 243 x 20
私にとっての第二の『ガリバー旅行記』となる版は、プラハの ODEON 社から1968年に刊行された本書である。チェコ語への翻訳は Aloya Skoumal による。タイトル・ぺージを含め17点の挿絵を Bohumil Stepan が手掛けている。
児童文学の側面よりも風刺小説としての『ガリバー旅行記』を意識して作画されたであろう毒入りのユーモアあふれる挿絵が本書の魅力となっている。1945年、ヒロシマにあって被爆し、死の直前1951年に書き下ろし、上梓されたのは死の3か月後であった原民喜の版と同じように、大人が愉しめる『カリバー旅行記』である。
本の状態:ジャケットに僅かな擦れ。その他は経年変化程度。
価格:SOLD
必死で逃げてゆくガリヴァにとって
巨大な雲は真紅に灼けただれ
その雲の裂け目より
屍体はバラバラと転がり堕つ
轟然と偶然と宇宙は沈黙す
されど後より後より追いまくってくる
ヤーフどもの哄笑と脅迫の爪
いかなればかくも生の恥辱に耐えて
生きながらえん と叫ばんとすれど
その声は馬のいななきとなりて悶絶す
ジョナサン・スウィフトの『ガリバー旅行記』との出会いは、多くの方と同様におそらく学齢期に入ったあたりだろう。リリパット国でガリバーが紐で地面にしっかり括りつけられて、仰向けになっている姿は、いつまでも記憶に残ったが、そのうちに物語の細部は忘れてしまっていた。それから随分と年月が経ち、自身の財布から手に入れ、改めて読み直した『カリバー旅行記』は、『原民喜のガリバー旅行記』だった。そのせいか、あまたの『ガリバー旅行記』の中で、私にとってのそれは、『原民喜のガリバー旅行記』ということになる。













GULLIVEROVY CESTY (GULLIVER'S TRAVELS) / Jonathan Swift, Bohumil Stepan (Illustrations)
1968, Praha, 208 pages, 170 x 243 x 20
私にとっての第二の『ガリバー旅行記』となる版は、プラハの ODEON 社から1968年に刊行された本書である。チェコ語への翻訳は Aloya Skoumal による。タイトル・ぺージを含め17点の挿絵を Bohumil Stepan が手掛けている。
児童文学の側面よりも風刺小説としての『ガリバー旅行記』を意識して作画されたであろう毒入りのユーモアあふれる挿絵が本書の魅力となっている。1945年、ヒロシマにあって被爆し、死の直前1951年に書き下ろし、上梓されたのは死の3か月後であった原民喜の版と同じように、大人が愉しめる『カリバー旅行記』である。
本の状態:ジャケットに僅かな擦れ。その他は経年変化程度。
価格:SOLD
by booksandthings
| 2017-02-01 12:00
| イラストレーション

