2019年 08月 13日
1,2,3,4,5, COMPTER EN S'AMUSANT / Robert Doisneau |

フランスの、元いパリの写真家ロベール・ドアノー (Robert Doisneau) が大西洋を渡り、初めてアメリカに到着したのは1960年11月。すでに1956年にアメリカで初の写真集『Robert Doisneau's Paris』が刊行され、ドアノーの名は知っている人は知っている程度にはアメリカで認知されていた。
渡米の目的はアメリカの経済誌『FORTUNE』からの依頼による億万長者たちが暮らすアメリカ・パームスプリングスでの撮影とハリウッドの映画監督・俳優ジェリー・ルイスの撮影。
ロベール・ドアノーは依頼を受けたジェリー・ルイスの監督・主演作『THE LADIES MAN』(邦題は、なんとも可笑しい『底抜け もててもてて』)の宣伝に使用するお笑い写真の撮影の打ち合わせの際に、資料として1冊の自著をパリから持参した。それは1955年に出した『1,2,3,4,5, 数え方の勉強』というタイトルの児童向けの写真集であった。ジェリー・ルイスはその写真集を見て、このように瑞々しい発想でやって欲しいとリクエストしたそうだ。









1955, Lausanne, 30 pages, 220 x 280 x 6
コンセプトとレイアウト、そして写真が良ければ瑞々しく魅力的な児童書が出来上がる見本とも言えるロベール・ドアノーの写真集『1,2,3,4,5, COMPTER EN S'AMUSANT』。
1955年にスイス・ローザンヌの出版社から刊行されたこの写真集は、2種類のレーベルからそれぞれ異なったカバー写真(丸ぽちゃの赤ん坊の写真と両手を広げた10本の指の写真)が用意された。本書は、その10本の指バージョンである。
12編のリメリックのような詩に反響するロベール・ドアノーによる12枚の写真が、見開きページにレイアウトされた親しみ溢れる傑作写真集。
本の状態:カードボード・カバー+ジャケット。ジャケットに擦れ、キズ、シワあり。内部ページ「数字7」の図版に2㎝程度の破れと「数字10」の図版に4㎝程度の破れあり。その他は経年変化程度。
価格:SOLD
by booksandthings
| 2019-08-13 12:00
| 写真集

