2016年 03月 18日
DUTCH TILES IN THE PHILADELPHIA MUSEUM / Philadelphia Museum of Art |
17世紀のオランダの画家ピーテル・デ・ホーホやヨハネス・フェルメールが描く絵画の何枚かにはオランダの当時の床や壁面のタイルが描かれている。
台頭する富裕なミドルクラスの人々が、用と装飾を兼ねたタイルを家のインテリアの材料として使いだしたのだ。それらのタイルは、デルフトを中心にハールレム、ロッテルダム、ドルトレヒト、ホールン、アムステルダム、ゴーダ、エンクホイゼン、ハルリンゲン、マックムなどの都市で生産された。オランダが誇るマスプロダクションのフォークアートである。
DUTCH TILES IN THE PHILADELPHIA MUSEUM / Philadelphia Museum of Art
1984, Philadelphia, 229 pages, 240 x 298 x 20
遺贈により17世紀から18世紀の数多くのオランダのタイルを収蔵するアメリカのフィラデルフィア美術館。本書はそれらの収蔵品を解説した1冊である。
220種のタイルをカテゴリー分けし、製作年代、図柄や色、素材など詳細に解説している。小さい図版ながらもタイルの裏側の写真を多く掲載するなど充実した内容となっている。
本の状態:ジャケットに点状のシミ、擦れによる汚れ、縁部分に破れあり。本体の見返しに1箇所剥がしキズあり。内部の数ページに点状のシミが見られるが、図版やテキストに大きな影響はない。その他は経年変化程度。
価格:SOLD
デルフト・タイル。
年代:17世紀~18世紀頃。
価格:¥8,000+消費税
by booksandthings
| 2016-03-18 12:00
| 応用美術・装飾美術