2015年 07月 08日
ANDREAS GURSKY / Marie Luise Syring (Editor) |

モノの売買で売り手は少しでも高く売りたがり、買い手は少しでも安く買いたがるのは人情である。その人情をうまく利用した売買システムのひとつがオークション。その起源は「奴隷」の売買であると何かの本で読んだことがあるが、うろ覚えなので本当のところは「家畜」かもしれない。人身売買から絵画取引まで。
さて先日、ロンドンのサザビーズでアンディ・ウォーホルの初期のハンド・ペインティング『ONE DOLLAR BILL』が約40億円で落札され、アートの専門媒体以外でもニュースとなった。1億円という単位のお金の価値は過去と比較すると随分と下がったような錯覚を覚えなくもないが、昔も今も「大金」は話題となる。

写真界においてもその作品と共に大金が話題となったのがアンドレアス・グルスキー。こちらは一桁違うもののなんと3億円以上の作品を手掛ける現代写真家としても有名である。












ANDREAS GURSKY PHOTOGRAPHS FROM 1984 to THE PRESENT / Marie Luise Syring (Editor)
1998, Munich, 130 pages, 347 x 307 x 23
矛盾語法になるが、合成された非常に現実的なアンドレアス・グルスキーの作品。時間と労力を費やして制作された大きなスケールの合成写真作品は、表層的ではない多義的な解釈を含んでいることが魅力のひとつとなっている。
本書は1998年8月にデュッセルドルフ美術館で開催されたアンドレアス・グルスキー展を機に刊行された初の大判作品集である。副題が示す通り1984年に制作された初期の比較的小さな92x81㎝サイズ(ご本人曰く、その当時は大きく引き伸ばすお金がなかった)の風景作品から一辺が200㎝を超える1998年の作品まで76点を収録。1996年の作品『Rhein』をつなぎ合成したカバー・デザインも秀逸。
本の状態:ジャケットにわずかな当たりあり。その他は経年変化程度で概ね良好。
価格:SOLD
by booksandthings
| 2015-07-08 12:00
| 写真集 作家別作品集

