2015年 04月 20日
SAMARAS ALBUM / Lucas Samaras |

ラファエル前派の画家ジョン・コリアが19世紀末に描いた作品「Lady Godiva」。
恥ずかしげに下を向き、裸で馬にまたがり街を行くゴダイヴァ夫人。イギリスの町コヴェントリーの領主の妻がこのような姿で街を練り歩かなければならなかった理由については、知っている人は知っている。領主とその妻の駆け引きに心を打たれた町民は、裸の夫人の姿を見ないように家に閉じこもり外の窓を閉めたはずだったが・・・一人の出歯亀が出現。トーマス(トム)という名のこの男、その後、覗き見をする男の代名詞「ピーピング・トム」の由来となった。この伝説も知っている人は知っている。











SAMARAS ALBUM / Lucas Samaras
1971, NY, 104 pages, 241 x 302 x 21
アート誌『Art in America』1970年11月・12月合併号で公にデビューを果たした自称ピーピング・トムことルーカス・サマラス。その覗き見の対象は他人ではなく自分自身。アパートにこもり、百面相、すっぽんぽん(ヌード)、演技と様々なスタイルで自らをハンディなポラロイドで撮影。ユニークなアプローチで自らの身体を写真的に探索している。
本書は、1972年にNYのホイットニー美術館で開催されたサマラス展を機に刊行された作品集である。裸で四つん這いになったセルフポートレイト(サマラスはオートポラロイドと言う)の上に、無数の点を描いた奇異なカバー・デザインの作品集には、オートポラロイド作品がシークエンスのように配され、自叙伝(オートバイオグラフィ)、自問自答インタビュー(オートインタビュー)が加わり、ルーカス・サマラス個人しか登場しないがタイトルが示すようにファミリー・アルバム、あるいはハイスクール・イヤーブックをイメージさせる体裁となっている。
限定2,000部。
本の状態:カバーに多少の変色あり。その他は経年変化程度で概ね良好。
価格:SOLD
by booksandthings
| 2015-04-20 12:00
| 写真集

