2014年 12月 08日
CURIOSA / Barton Lidice Benes |

随分昔、ある雑誌でモノを蒐集する人の特集を見た。モノを蒐集するといっても美術品や骨董品ではなくどちらかと言えば「CURIOSA (CURIOUS)」なモノを集めている人ばかり。その中には滝のポストカードばかりを蒐集してる著名なアーティストも含まれていたが、もっと奇異なコレクターで数十年間に切り取った自分の足の魚の目を透明瓶に入れて保管している人が紹介されていた。
上の写真は見てのとおり切られた爪である。ビル・サーリという人物が3年間に切った指の爪を集めたもの。ガラスの皿に入れられ、手漉き紙の台紙にのせられて、説明書きが手書きされている。実はこれ、れっきとしたアート作品だった。



















CURIOSA / Barton Lidice Benes
2002, NY, 131 pages, 235 x 235 x 20
HIVをヴィジュアル化した作品で知られ、また遺品、化石、変形したもの、ガラクタなどを整然と箱に収め、物語を紡ぎたしたプライヴェート美術館のようなオブジェ作品でも知られるアメリカ人アーテイスト Barton Lidice Benes の作品集である。世界中で拾い集めた石やタイルのかけらなど比較的真面な(?)ものから、マドンナのパンティ、ロナルド・レーガンの机の引き出しにあったジェリービーンズ、ビング・クロスビーのタバコ・ポーチ、シンディ・クロフォードの食べ残しのジャム、カート・ヴォネガットの同じく食べ残しのパン、第二次世界大戦時に墜落したパイロットが履いていたブーツの燃え残り、9.11の瓦礫、マーク・ロスコのネクタイ、プリンセス・ダイアナの事故現場のガラスの破片、・・・など交友関係をフルに活用して蒐集したモノにそれぞれのストーリーを加筆し、グループ化することによって作品からメッセージが生まれる。カバーに使用されたバラの作品はナチによって破壊されたチェコスロバキアの村 Lidice (作家のミドルネームでもある)のガーデンで手に入れたバラが用いられている。
本の状態:経年変化程度で概ね良好。
価格:SOLD
by booksandthings
| 2014-12-08 12:00
| アート

