2014年 11月 15日
AUSCHWITZ-BIRKENAU / Adam Kaczkowski |


「あいかわらずの一人旅です。いまポーランドにいます。昨日はアウシュヴィッツに行ってきました。15年たちますが400万人も殺したものですから野原の上にはいまだに人骨の細片が貝ガラのように散らばっていて凄惨です。言葉を失いました。・・・」
この文章は、芥川賞を受賞後の開高健が日本文学代表団の一員として初めての海外旅行となる、中国を皮切りとしたヨーロッパ数か国の滞在中、ポーランドのアウシュヴィッツ強制収容所にも足を運び、文芸評論家の中村光夫に宛てた絵葉書の一部分である。
現在も博物館として管理・公開されているアウシュビッツ強制収容所には絵葉書が売られており、その当時(1960年)、開高健も第一収容所を写した絵葉書を利用して中村へ書き送ったようである。















AUSCHWITZ-BIRKENAU / Adam Kaczkowski
Circa 1960's, Oswiecim, 80 pages, 200 x 218 x 16
線路の先に霞んで見える「死の門」とも呼ばれているアウシュヴィッツ第二強制収容所(ビルケナウ)のカバー写真が印象的な1冊。出版は絵葉書も販売している Państwowe Muzeum Auschwitz-Birkenau w Oświęcimiu (アウシュヴィッツ・ビルケナウ博物館)。見開きページの右側にインクの滲み込んだ深い濃淡の施設の写真、左側には4か国語の解説文がシンプルに配されている。アウシュヴィッツの挽歌集。
本の状態:ジャケットの縁部分にシワ、キズあり。本体の背部分にキズ、見返し・タイトルページに点状のシミあり。ページの余白部分に多少の写真図版のインク移りによる黒ずみあり。
価格:SOLD
by booksandthings
| 2014-11-15 12:00
| その他

