2014年 09月 21日
STALINGRAD / Heinz Bergschicker |

「多くの人たちが、私たちの時代はもうこの世の終わりだと信じている。これらすべての恐ろしい証がそう信じさせるのだろう。けれどもこの信念は、二次的な意味しか持っていないのではあるまいか?なぜと言って、どの人間もどんな時代に生きていても、次の瞬間には神の審判に立つことを絶えず考えないですむだろうか?私はいったい、明朝はやくまだ生きていることを知っていようか?一発の爆弾が、私たちを今夜皆殺しにするかもしれない。そしてそのときも私の罪は、私が地球や星と同時に破滅する場合よりも、けっして小さいわけではあるまい。- 人間が神の足あとを剣や卑劣な行いで迫害するからとて、今“敬虔な”人たちは神の存在が消滅することを恐れているが、私には納得できないことだ。まるで神が力を持たないと言うようだ(私はいっさいが神の手中にあることを感じている)。神の力。恐れなくてはならないのはただ、人間の存在がなくなることだ、人間がその生命である神から離れてゆくのだから」。
スターリングラードの戦いが絶頂に達し、日々幾千という若い人たちが仮借のない死のるつぼに追いやられ、凍死や餓死や出血を強いられていた頃、21歳のドイツ人女学生ゾフィ―・ショルが小さな日記帳に書き記した文章。翌年22歳の時、ゾフィ―・ショルは兄ハンスや仲間数人と「ヒトラー反対」「戦争反対」の運動をおこし、民族裁判所で第三帝国への大逆罪による死刑宣告を受け、刑の執行により亡くなっている。




















STALINGRAD / Heinz Bergschicker
1960, Berlin, 213 pages, 245 x 305 x 18
第二次世界大戦の中で激戦のひとつとして知られるドイツを含む枢軸国(ルーマニア、ハンガリー、イタリア)とソ連との戦いの場となった市街地スターリングラード。本書は、そのスターリングラードの攻防戦をドイツ、ソ連からの写真のアーカイブを元にまとめた1冊。テキストはドイツ語。1941年の戦いの端緒から1943年のスターリングラードでのドイツの敗北、そしてその後復興したスターリングラードの街の姿までを解説。写真が示す戦争の悲惨さは言うまでもないが、街の復興に伴い笑顔を見せる労働者、すやすやと眠る赤ん坊の写真と同居して赤の広場を行進する軍事パレードのミサイル。万物は流転する・・・。
本の状態:ジャケットに少しシミ、背の上部に小さな欠けあり。内部ページに点状のシミが見られるが、図版などに大きな影響はない。巻末の折り込み地図の縁部分に折れ目あり。その他は経年変化程度で概ね良好。
価格:SOLD
by booksandthings
| 2014-09-21 12:00
| 写真集

