2014年 08月 21日
A PHOTO JOURNAL / Ruth Orkin |
5月25日の命日はすでに過ぎているが店の入り口にはロバート・キャパのポートレイトと代表作 『ちょっとピンぼけ (Slightly out of foucus)』を展示している。また店の2畳間には、マグナム・フォトスの写真家の写真集を並べている。キャパのポートレイトの中でもアイコン・イメージとなっているこのポートレイトはアメリカ人女性写真家 Ruth Orkin が数人のマグナムの写真家たちと一緒にパリのある店でディナーを楽しんでいるときに撮影した1枚である。1951年初旬、ライフ誌からの依頼でレナード・バーンスタインとセルゲイ・クーセヴィツキーが指揮をとるイスラエル交響楽団のアメリカ・ツアーの取材を行い、イスラエルに惹かれて同年にその地を訪れ、その足で数か月ヨーロッパ数か国に滞在した期間でのパリのひとときであった。オリジナル・プリントには「ROBERT CAPA」ではなく、親しみを込めてアメリカ人としてのキャパ「BOB CAPA」とサインしている。
1981, NY, 152 pages, 265 x 273 x 17, Signed by the photographer
ハリウッドのサイレント映画の女優の娘として幼少から映画や写真が身近な存在であったルース・オーキン。ニューヨークに移住し、フォトジャーナリストとしてライフ、ルック、レディース・ホーム・ジャーナル、マッコールズ、コスモポロポリタンなど数多くの誌面で活躍した。
本書はルース・オーキンの2作目となる写真集である。モノクロ作品を中心としてバイオグラフィ的に作品を総括的に紹介している。興味深いのは自身の使用してきたカメラの履歴を Univex, $39, 1932、Baby Brownie, $1, 1926、Pilot 6 Single-Lens Reflex, $16, 1938、Rolleiflex, $400, 1946、と作品と並行して順に紹介している。1950年代に10人の代表的なアメリカ人女性写真家のなかのひとりとして選ばれているルース・オーキンの軌跡。
本の状態:写真家のサイン入り。ジャケットにシワ、破れ、キズ、欠けあり。前後見返しに経年による茶シミあり。その他は経年変化程度。
価格:¥9,900 (2020/4/26 UPDATED)
2畳間の展示。
by booksandthings
| 2014-08-21 12:00
| 再入荷・更新