2014年 07月 19日
ALBERTO GIACOMETTI / The Museum of Modern Art |

親しい友人でもあったアンリ・カルチェ=ブレッソンが1963年に撮影したアルベルト・ジャコメッティのポートレイト。数あるジャコメッティのポートレイトの中でもとりわけ好きな1枚であり、数あるカルチェ=ブレッソンが撮影したポートレイトの中でも好きな1枚である。決定的瞬間といわれる意味深い構図もさることながら、ジャコメッティの生活を感じさせるシーンであることに魅力を感じている。
詩人 Jacques Dupin によると、ジャコメッティは午前中は眠り、午後2時頃コーヒーを飲みにアトリエを出て、戻ってから夕刻の7時くらいまで作品と向かい合う。その後、再びカフェでコーヒーとハムサンドを摂り、真夜中に友人達と夕食を食べにモンパルナスへ行くまで仕事をし、夕食後は明け方まで仕事を続ける生活を送っていたそうだ。
カルチェ=ブレッソンが撮影した1枚は、おそらく午後2時頃コーヒーを飲みに出かけるところを捉えたものだろうか、行きつけのカフェが近いためか傘を持たず、コートを頭から被っている。アトリエのあるイポリオット・メンドロン通り(rue Hippolyte-Maindron)からアレジア通り(rue d'Alesia) を渡るところであり、通りに rue D'Alesia の標識が写っている。















ALBERTO GIACOMETTI / The Museum of Modern Art
1965, NY, 119 pages, 186 x 260 x 13
小ぶりな体裁ながら包括的に20世紀における重要なアーティストを紹介した良書を刊行するニューヨーク近代美術館からのジャコメッティに関する1冊。前半部分には友人であり、ニューヨークの契約画廊主でもあるピエール・マティス(画家アンリ・マティスの息子)にジャコメッティが書いた手紙(作品の意向や意図などがスケッチを交えて書かれている)、続いて彫刻、絵画、スケッチが収録されている。彫刻作品はジャコメッティも信頼を寄せる写真家ハーバート・マターが撮影したものが含まれている。
本の状態: ジャケットの背部分、縁部分が変色、小さな欠け、破れあり。その他は経年変化程度で概ね良好。
価格: SOLD
by booksandthings
| 2014-07-19 12:00
| アート

