2014年 05月 15日
DUBUFFET SOLS ET TERRAINS 1956-1960 |
「おそらく北アフリカの砂漠の滞在が、私の趣向を強化したかもしれない。私の趣向は、とてもつまらない、ほとんど意味のないもの、とくに私の芸術がそうなのだが、形をなさないものの他に何も見えない風景 - 無限の広がり、無数の砂利 - 、そして木や道路や家のように明確な要素をすべて排除した風景である。」 - Jean Dubuffet
DUBUFFET SOLS ET TERRAINS 1956-1960
1988, Paris, 167 pages, 305 x 302 x 20
精神障害者の描いた作品を “アール・ブリュット(生の芸術)” と呼び、アンドレ・ブルトンらも参加したアール・ブリュット協会を設立し、自らは美術界の単独者であり、カテゴライズされて他の芸術家たちと一緒にされるのを極端に嫌った芸術家ジャン・デュビュッフェ。1950年代からは地質に対する執拗な興味をどこまでも押し通し、物質的に材料を塗り固めたような作品を数多く制作した。
本書は1988年1月12日から3月5日までパリの2箇所のギャラリーで開催された “DUBUFFET SOLS ET TERRAINS 1956-1960” 展を機に刊行された1冊。やや大きめの正方形に近い体裁の本の右側にデュビュッフェが描いた(塗り固めた)壁、土壌、地層画が収録されている。左官職人、塗装職人らとは異なり、これらの厚塗り作品からはデュビュッフェが想像する風景が存在する。土色の叙事詩。
本の状態:ソフトカバー+ジャケット。見返しに少しシミ、汚れあり。その他は経年変化程度で概ね良好。
価格: SOLD
DUBUFFET SOLS ET TERRAINS 1956-1960
1988, Paris, 167 pages, 305 x 302 x 20
精神障害者の描いた作品を “アール・ブリュット(生の芸術)” と呼び、アンドレ・ブルトンらも参加したアール・ブリュット協会を設立し、自らは美術界の単独者であり、カテゴライズされて他の芸術家たちと一緒にされるのを極端に嫌った芸術家ジャン・デュビュッフェ。1950年代からは地質に対する執拗な興味をどこまでも押し通し、物質的に材料を塗り固めたような作品を数多く制作した。
本書は1988年1月12日から3月5日までパリの2箇所のギャラリーで開催された “DUBUFFET SOLS ET TERRAINS 1956-1960” 展を機に刊行された1冊。やや大きめの正方形に近い体裁の本の右側にデュビュッフェが描いた(塗り固めた)壁、土壌、地層画が収録されている。左官職人、塗装職人らとは異なり、これらの厚塗り作品からはデュビュッフェが想像する風景が存在する。土色の叙事詩。
本の状態:ソフトカバー+ジャケット。見返しに少しシミ、汚れあり。その他は経年変化程度で概ね良好。
価格: SOLD
by booksandthings
| 2014-05-15 12:00
| アート