2013年 11月 28日
MOBEL DES JUGENDSTILS / Vera J. Behal |
椅子や家具の好きな方でウィーンを訪ねて Osterreichischen Museum fur angewandte Kunst 、略してMAK - オーストリア応用美術博物館、またはオーストリア工芸美術館に足を運ばない人は稀だろう。19世紀にロンドンのサウスケンジントン・ミュージアム(現在のヴィクトリア・アンド・アルバート・ミュージアム)をモデルとしてウィーン市内に設立された美術館である。そこには中世から現代までのガラス製品、陶磁器、銀細工、テキスタイル、そして家具などが収蔵され、アーツ&クラフト、ユーゲント・シュティール(アールヌーボー)、ウィーン工房、トーネット社の曲木椅子など数多くの工芸デザインを目にすることができる。
MOBEL DES JUGENDSTILS / Vera J. Behal
1988, Munchen, 358 pages, 235 x 245 x 30
本書は、MAK所蔵するユーゲント・シュティールの家具のコレクションについてまとめた良書。オットー・ワグナー、ヨゼフ・ホフマン、コロマン・モーザー、アドルフ・ロースらが確立したウイーン様式の家具やその装飾を中心に、後半部ではヨーロッパの各国のアーツ&クラフト、アールヌーボー様式の家具を紹介している。収録されている図版は444点。まさに充実の1冊。
本の状態: 経年変化程度で概ね良好。
価格: SOLD
by booksandthings
| 2013-11-28 12:00
| インテリア・ファニチャー