2013年 11月 26日
ELIEL SAARINEN PROJECTS 1896-1923 / Marika Hausen, Kirmo Mikkola, Anna Lisa Amberg, Tytti Valto |
フィンランド人建築家 Eliel Saarinen が仲間の Herman Gesellius や Armas Lindgren と共に共同生活の場としてヘルシンキの西方に位置するヴィトレスク湖畔に並んで建てた邸宅 Hvittrask のスタジオの様子。サーリネンとリンドグレンの家の間がこの天窓から日が注ぐスタジオで結ばれていたようだ。このスタジオで、定規とコンパスを用い、それ自体も芸術と呼べる設計図面やパースを描いていた。
ELIEL SAARINEN PROJECTS 1896-1923 / Marika Hausen, Kirmo Mikkola, Anna Lisa Amberg, Tytti Valto
1990, Cambridge, 355 pages, 270 x 328 x 38
アメリカ・セントルイスのゲートウェイ・アーチやJFK空港内のTWBターミナルなどの設計で知られる Eero Saarinen の父であり、アメリカ・ミシガン州のクランブルック美術学校の校舎の設計及び学長としても著名な建築家エリエル・サーリネンのフィンランド時代の仕事を網羅した大著。エリエル・サーリネンは、新聞社シカゴ・トリビューンの社屋の設計コンペ入賞を機に1923年にアメリカへ家族と共に移住している。本書はそれまでの仕事をまとめたものである。1900年のパリ万博のフィンランド・パヴィリオン、代表作ヘルシンキ駅舎、ヴィトレスクの自邸などの建築物、それらに加えて都市計画も数多くの写真図版、設計図、スケッチなどを収録し解説がなされている。さずがアメリカの大学の出版部から刊行された著書であると感心させられる充実した内容となっている。
本の状態: ジャケット背部分が退色、キズあり、縁部分に少し破れあり。天地にわずかな汚れ。その他は経年変化程度で概ね良好。
価格: SOLD
by booksandthings
| 2013-11-26 12:00
| 建築