2013年 09月 28日
WANDERDÜNEN / Erna Lendvai-Dircksen |


上の写真を撮影した植田正治にとって「砂丘は天与のホリゾントだった」と言ったのはカメラ毎日の山岸章二だった。ホリゾント、劇場や撮影場所の後方に設けられたバック(背景の壁)。鳥取砂丘は広大なアトリエということになる。













WANDERDÜNEN / Erna Lendvai-Dircksen
1941, Bayreuth, 72 pages, 224 x 304 x 11
ドイツの北東部、バルト海に面した沿岸地方メクレンブルグ・フォアポンメルン州は砂丘の広がる海岸を有し、内陸へ向かうと松やブナの森林が見られる一帯である。東西ドイツが統一され、新連邦州となってからは、国家から観光開発のための予算が計上され、夏のリゾート地として歴史観光都市として知られている。とはいえドイツ国内では人口密度の最も低いエリアだそうだ。
本書は、ドイツ民族やフランダース人(ドイツ語を話すベルギー人)、ノルウェー人のポートレイトや第三帝国時代は、アウトバーン建造に従事する労働者の写真などで知られる女性写真家 Erna Lendvai-Dircksen による未だ古代と変わらぬ風景を残すバルト海沿岸の砂丘の姿を捉えた写真集である。時間と共に変化する偉大で美しく、孤高の砂丘の風景写真と力強く威厳を感じさせるその地の老人たちのクローズ・アップ・ポートレイトが絶妙な調和となった1冊である。
本の状態: ジャケット欠け。カバーに多少の擦れによる汚れあり。見返しに前所有者のギフトの記述(英語)あり。タイトルページ向かいの1ページが欠けている。その他は経年変化程度で概ね良好。
価格: SOLD
by booksandthings
| 2013-09-28 12:00
| 写真集

