2016年 09月 13日
A MA FENETRE (FROM MY WINDOW) / Andre Kertesz |

1936年に妻エリザベスと共にパリからニューヨークに渡り、第二次世界大戦後もそのままニューヨークに留まったハンガリー出身の写真家アンドレ・ケルテス (Andre Kertesz)。ニューヨークではコンデ・ナスト社が刊行する雑誌 House & Garden の仕事を請け負い、インテリアやガーデンの写真を撮影するなど、嘗てのヨーロッパでの名声を他所に、不遇の年月を送っていた。そして1952年にワシントン・スクエア・ガーデンを見下ろす5番街のアパートの12階に引っ越し、その窓から撮影した作品で再び傑作を手にする。
「ケルテスになって見下ろすことができれば、ワシントン・スクエアだって悪くない」
それから約20年後、1977年に最愛の妻エリザベスに先立たれ、忘れることのできない想いをかたちにするかのように84歳の写真家は亡き妻が生前に本屋のショーウィンドウで見つけたイタリアの吹きガラスの小さな胸像やその後、自身で見つけたもう一つの胸像、そして部屋に集められたオブジェなどをアパートの窓辺に置いてポラロイド・カメラ SX-70 で撮影し、また再び最晩年の傑作を残している。













A MA FENETRE (FROM MY WINDOW) / Andre Kertesz
1981, Paris, 50 plates, 225 x 235 x 14
アンドレ・ケルテスは、窓辺やその敷居にガラスの胸像やオブジェを置き、外からの移り変わる光に照らされ反射したり変容したりする様子をポラロイドで数百枚撮影している。暗室作業を行わないケルテスにとってポラロイドは、直接的で親密で、その生の感じがプライベートな感情を表現するのに適したのかもしれない。本書はそれらのポラロイド作品から50枚を収録した1冊。序文はニューヨークの Pace MacGill Gallery の Peter MacGill 。ハンガリーで生まれ、第一次世界大戦、第二次世界大戦を経験し、パリ、そしてニューヨークでの生活を送ったケルテスの心を覗き見るような美しくも切ない写真集である。
本の状態:ジャケットの背部分が退色している。その他は経年変化程度。
価格:SOLD
アメリカ版。U.S.A. edition.


FROM MY WINDOW / Andre Kertesz
1981, NY, 50 plates, 225 x 235 x 14
本の状態:ジャケットの背部分が退色している。その他は経年変化程度。
価格:SOLD
by booksandthings
| 2016-09-13 12:00
| 写真

