2013年 08月 19日
A TIME OF TRAINS / David Plowden |
ジェット旅客機や高速自動車道の発達により、それまで最も一般的な移動(輸送)手段であった従来の鉄道に陰が見えだしたことについてはアメリカも例外ではない。
アメリカではインターステート・ハイウェイ、ジェット機の出現により、1916年の254,000マイルを頂点に、1950年には236,999マイル、1985年には147,000マイル、そして2000年の予測は1985年と比べ10,000マイル廃線の137,000マイルとアメリカ本土を縦横に走っていた鉄道距離が短くなってきているそうだ。
A TIME OF TRAINS / David Plowden
1987, NY, 160 pages, 256 x 287 x 20
少年期から列車に魅了されていた写真家 David Plowden がディーゼル列車の到来により差し迫る蒸気機関車の消滅を前に着手した壮大な仕事をまとめた1冊。全米各州で姿を見ることができる “鉄の野獣” 蒸気機関車とそれを取り巻くすべての要素、操車場、駅、鉄道職員、周りの景色などをカメラで描いている。本書を眺めていると、単に鉄道をテーマとした美術書籍の境界を越え、成熟したアメリカ社会の姿が見え隠れする。
写真家 David Plowden は“橋”や“建物”、“風景”などアメリカの姿をテーマとしたいくつかの美しい写真集を刊行している。
本の状態: ジャケットに擦れによる多少の汚れあり。ページの縁部分の余白にほんの少し変色がみられる。その他は経年変化程度で概ね良好。
価格: SOLD
by booksandthings
| 2013-08-19 12:00
| 写真集