2013年 08月 14日
TRAVELS WITH COLE PORTER / Jean Howard |
ミュージカルや映画音楽などジャズのスタンダードの名曲を数多く残したアメリカの作曲家コール・ポーターは1930年代から生涯を終える1964年までニューヨークの高級ホテル Waldof Astoria Towers の一室に暮らしていた。ホテルのロビーには現在コール・ポーターが数々の名曲を生み出したスタインウェイのピアノが置かれているそうだ。
TRAVELS WITH COLE PORTER / Jean Howard
1991, NY, 216 pages, 240 x 305 x 29
ウォルドルフ=アストリアから2度の “Grand Tours” へ。
愛妻のリンダを亡くし、未だ意気消沈中のコール・ポーターと仲の良い友人たちとのランチタイムに話がまとまった5か月近くに及ぶ旅行話。かつて妻と友人たちと旅したエジプト旅行の楽しかった思い出話から端を発したグランド・ツアー計画。
New York から Zurich、St.Moritz、Milan、Genova、Monte Carlo、Provance、S'Agaro、Barcelona、Zaragoza、Madrid、Lisbon、Paris、Roma、Athens、Mykonos、Rohodes、Phaestos、Knossos、Katacolon、Itea、Athens、Zurich といったような旅程で1955年2月から6月までの第一回。そして翌年2月から5月にかけての第二回グランド・ツアーは同じくスイスから新たにエジプト、ヨルダン、シリア、トルコ、イスラエルなどを旅している。
本書はそのコール・ポーターと共に楽しんだグランド・ツアーのトラヴェローグである。文章と写真は、旅の同行者であり旧知の女優 Jean Howard による。1937年に乗馬の際に痛めた古傷をなだめながらの大旅行。晩年のコール・ポーターの洒落た旅姿を窺い知りことのできる1冊である。
本の状態: 経年変化程度で概ね良好。
価格: SOLD
by booksandthings
| 2013-08-14 12:00
| 写真集