2013年 06月 15日
WILLEM DE KOONING / Harold Rosenberg |
テープルの上に置かれた食器や食材を描写した静物画で知られる18世紀ロココ時代のフランス人画家シャルダン(Chardin) を想起させる静物画。描いたのは20世紀の抽象表現主義の芸術家ウィレム・デ・クーニング (Willem de Kooning)。アメリカに移住する以前、オランダの Rotterdam Academy of Fine Arts and Techniques で学んでいた頃に描かれた作品であろう。抽象画家の写実作品。「Action Painting」の名付け親でもある美術批評家 Harold Rosenberg によるデ・クーニングの作品集に唯一収録された写実的な作品である。
WILLEM DE KOONING / Harold Rosenberg
Circa 1970's, NY, 293 pages, 342 x 310 x 37
1970年代に良質なコンテンポラリー・アーティストらの作品集を次々と刊行した出版社 Abrams から出版されたデ・クーニングの作品集。
1972年までの絵画、ドローイング、彫刻作品208点が紹介されている。ハロルド・ローゼンバーグの解説、デ・クーニングとのインタビュー記事、デ・クーニング自身によるテキスト「抽象芸術が私に意味すること」、そしてデ・クーニングのポートレイトやアトリエでの制作風景の写真が収録され、デ・クーニングの当時の全貌を捉えた決定版と呼べるものであろう。
本の状態:ジャケットの後ろ側ほんの少し擦れによる汚れあり。その他は経年変化程度。
価格:¥28,600 (2023/11/23 更新)
by booksandthings
| 2013-06-15 12:00
| アート