2013年 05月 11日
LES DANSES A BALI / Henri Cartier-Bresson |
LES DANSES A BALI / Henri Cartier-Bresson
1954, Paris, 121 pages, 137 x 188 x 17
Rober Delpire から刊行された“Collection Huit” の第2巻は、インドネシアのバリ島ダンスをテーマにまとめたものである。
「身体は身体だ。それはただそれ自身であり、器官はいらない。身体は決して器官ではない。器官は身体の敵だ」。1931年パリでバリ島の伝統的なダンスを観て強くその影響を受けた詩人・俳優のAntonin Artaud のエッセイ 『Le Theatre balinais』 が巻頭に収録されたHenri Cartier-Bresson の写真集。ガンジーの死と立ち会ったインド、そしてパキスタン、ビルマ(ミャンマー)、中国を経て訪れたインドネシア、バリ島、ジャワ島での写真がまとめられている。ジャワ島はアンリ・カルチェ=ブレッソン夫人でダンサーのRatna Cartier-Bresson (Ratna Mohini) の故国でもある。のどかな田園風景、バリ島の優雅でエキゾチックなダンス、そしてバトゥブランでのトランス状態で踊る男女の姿が撮影されている。自分の身体に短剣を突き刺す奇怪な風習の衝撃なダンスを目のあたりにして冷静沈着なアンリ・カルチェ=ブレッソンは、はたして普段通りの抑制した冷静さを保てたのだろうか。
本の状態:ジャケットの背部分が退色、擦れによる多少の汚れあり。内部ページは経年変化程度。
価格:¥14,300 (2020/4/14 UPDATED)
Robert Delpire 版 『LES DANSES A BALI』 の刊行後、1960年にスイスの出版社から版型、レイアウトが異なるドイツ語版が刊行されている。
BALI, TANZ UND THEATER / Henri Cartier-Bresson
1960, Olten, 82 pages, 218 x 223 x 9
本の状態:経年変化程度。
価格:¥9,900
by booksandthings
| 2013-05-11 12:00
| 写真集