2013年 03月 13日
PARIS DES PHOTOGRAPHES / Jean-Claude Gautrand |

1839年に描かれたドーミエ作のイラスト『芸術家は気長くチャンスを待つべし』。
フランス人ルイ・ジャック・マンデ・ダゲール(Louis-Jacques Mande Daguerre)がニセフォール・ニエプスの知識に基づいて見出した写真のプロセス(ダゲレオタイプ)を天文学者であり代議士でもあったフランソワー・アラゴーがその操作法を発表するや、パリはダゲレオタイプ・マニアでいっぱいになったそうだ。
「パリの広場という広場、教会や宮殿の前には暗箱をのせた三脚が林立した感があった。この首都に住む物理学者、化学者、知識階級は硝酸銀のプレートをせっせとみがき、それ以上のおえらがたもこの文明の利器で楽しむことをやめようとはしなかった。」
その時から20世紀までもパリは写真の都であり続けている。

パリのノートルダム付近のダゲレオタイプ 1838年 L. J. M. ダゲールによる撮影


















PARIS DES PHOTOGRAPHES / Jean-Claude Gautrand
1989, Paris, 218 plates, 221 x 304 x 24
写真家、ジャーナリスト、フランス写真史家でありナダール賞選考委員などフランスにおける数々の組織にも名を連ねるJean-Claude Gautrand が5年以上の年月をかけて手掛けたパリ写真家のアンソロジーの決定版とも呼べる1冊。
ダゲールやシャルル・ネーグルらパリにおける写真の先駆者たち、アジェと古きパリ、セーヌ川、モンマルトル、パリ散歩、パリの高台の6章にテーマが分けられ、218枚の無名、有名な写真家たちの写真で構成されている。それぞれの写真についての解説はもとより、巻末には写真家のバイオグラフィーも収録されている。写真のセレクション、レイアウト、印刷、紙質も出版社Contrejour らしく気の利いた仕上がりとなっている。
218枚の最後を飾る写真は、唯一の日本人、田原桂一氏が撮影した窓辺の写真である。
本の状態: 経年変化程度で概ね良好。
価格: SOLD
『PARIS DES PHOTOGRAPHES』1985年刊行の大判サイズの初版。
印刷、紙質が異なり、全体的にマットな質感である。


PARIS DES PHOTOGRAPHES / Jean-Claude Gautrand
1985, Paris, 218 pages, 272 x 357 x 39
本の状態: ジャケットの縁部分に多少の擦れによるキズあり。その他は経年変化程度で概ね良好。
価格:SOLD
by booksandthings
| 2013-03-13 12:00
| 写真集

