2017年 07月 19日
NICOLAS DE STAEL / Andre Chastel |

映画監督ジャン・リュック・ゴダールは、自作の映画 『気狂いピエロ (Pierrot Le Fou) 』 についてのインタビューの中で、創作家の中で運命共同体を共にしていると感じる作家は誰かとの質問に対して、ノヴァーリス(ドイツロマン主義の作家・詩人)と画家ニコラ・ド・スタールの名前をまずあげている。ノヴァーリスは病により29歳で、ニコラ・ド・スタールは41歳で自らの命を絶っており、共に若くして世を去っている。インタビュアーの「もしもニコラ・ド・スタールが映像作家であったならば、自殺にいたらなかったではないか」との興味深い問いかけに、ゴダールは「私もそう思う」と答えている。















NICOLAS DE STAEL / Andre Chastel
1968, Paris, 407 pages, 227 x 275 x 35
対象のはっきりとしたところではなく、その対象の間のようなものと思える作品を描いた画家ニコラ・ド・スタールの絵画作品1,059点を収録したカタログ・レゾネである。初期の具象作品から幾何学的な抽象作品、絵具を重ね合わせた濃密な抽象作品、重ねながらもその境界が見え出した抽象作品、そしてまた対象のフォルムが現れだした後期の作品までをカラー図版とモノクロ図版で網羅している。前半部にテキスト、それ以降は日本でも翻訳され刊行されたニコラ・ド・スタールの手紙が図版の進行ともに併記されている(フランス語)。たしか手紙の中でド・スタールは、「私は絵を描く工場ではない」と書いていたと記憶するが、このレゾネを見ると、絵を描き始めた1940年頃から自殺する1955年までの15年間もの間に、かなりの数の作品を描いていたことに気づかされる。
巻頭にはフランスの女性写真家デニス・コロンブ (Denise Clolomb) が撮影したアトリエでのド・スタールのポートレイトも数枚収録している。
本の状態:ジャケットに数か所キズあり。内部ページのカラー図版余白部分の数ページに薄く点状の茶シミあり。折り込みページの1枚に折れシワあり。その他は経年変化程度。
価格:SOLD
by booksandthings
| 2017-07-19 12:00
| アート

