2020年 05月 29日
KATACHI / Takeji Iwamiya |

美術出版社から1962年に『かたち 日本の伝承』として刊行されて以来、収録されているそれら「かたち」の多くが今日でも継承されていることと同様に、作品集『かたち』もその体裁を変えながらも刊行が続いている。

















KATACHI / Takeji Iwamiya
1963, NY, 170 pages, 265 x 368 x 30
岩宮武二が写真家となって10年目の節目に撮影をはじめ、ひとつの写真集として結実をみた『KATACHI』。
古社寺を対象に、初めの頃は日本の建築の「根」を探ろうと、仕事の合間に奈良・京都へ通いはじめ、「根」から「かたち」へと撮影のビジョンが変異していったそうだ。
「かたち」という幅のある言語的表現の中から、身辺にあるポピュラリティーのあるものを優先し取り上げられている。使い古された言葉であるが、美しく、端正、素朴な「かたち」の数々が、極めて客観的に撮影されているが、大判の体裁、濃淡のあるグラビア印刷、そして早川良雄による写真のレイアウトにより、資料・記録を越えた力強く美しい写真集に仕上がっている。
「木」・「紙」・「土」・「金」・「石」・「繊」・「竹」の7つのカテゴリーに分類し、それらを2冊に分けて刊行されているのだが、本書はその第1集として「木」・「紙」・「土」が収録されている。
初版(美術出版社)は美術評論家の高階秀爾氏が文章を添えているが、こちらの英語版は日本映画の批評家としても知られているドナルド・リチーの紹介文が添えられている。
本の状態:ジャケットの縁部分に破れ、欠け、シワ、折れあり。ジャケットのフラップ部分の価格表記が切り取られている。本体のタイトルページの角部分が斜めに切り取られている。その他は経年変化程度。
価格:SOLD
by booksandthings
| 2020-05-29 12:00
| 写真集 日本

