2012年 12月 13日
DIANE ARBUS HUBERT'S MUSEUM WORK 1958-1963 / Phillips de Pury & Company |
ダイアン・アーバスがダークサイドの世界に惹かれ、コニー・アイランドやマジソン・スクエア・ガーデンのサイドショーを見たりしていた頃、ニューヨークで一番のたまり場は、ヒューバート・ミュージアムだった。25セントの入場料でフリーク・ショーなどを見ることができるダイム・ミュージアム。ダイアン・アーバスは、頻繁に通い、ミュージアムの出演者たちと仲間同然になり、写真を撮影した。中でもミュージアムのマネジャー、アフリカ系アメリカ人Charlie Lucas とその妻Woogie と特に親しく、彼らの計らいで楽屋裏などにも出入りさせてもらっていたそうである。
上の写真は、彼らの交友を示すダイアン・アーバスからチャーリーへ宛てたメモ書き、そして彼女自身がチャーリーのアドレス帳に書いた住所である。
DIANE ARBUS HUBERT'S MUSEUM WORK 1958-1963 / Phillips de Pury & Company
2008, NY, No-paginated, 255 x 324 x 5
2003年、アフロ・アメリカーナを専門とするフィラデルフィアの古書籍商Robert Langmuir がメリーランドで開催された“Black History Fair” にてアフリカの衣装を身に着けた男性と女性の写真を購入し、その後同じ販売者から追加でひとまとまりの写真や紙片などを購入した。その中にはCharlie Lucas のHubert's Museum に関連するエフェメラを含むプライヴェート・コレクション、そしてダイアン・アーバスが撮影したヴィンテージ・プリント27枚が含まれていた。
本書は、ダイアン・アーバスの貴重なHubert's Museum で撮影したヴィンテージ・プリントのオークション・カタログ。見開きの右側に実寸で印刷されたヴィンテージ・プリント、左側にはその写真の解説、予想落札価格などが記されている。
ダイアン・アーバスのコレクターズ・アイテム。
本の状態: ソフトカバー。カバーの縁部分に擦れあり。その他は経年変化程度で概ね良好。
価格:SOLD
by booksandthings
| 2012-12-13 12:00
| オークション・カタログ