2020年 10月 30日
NAKED CITY BY WEEGEE (WEEGEE'S NAKED CITY) / Weegee |


愛車シボレーのトランクには、警察無線機、撮影器具、食料、タイプライター、懐中電灯、雨具、葉巻ケースなど七つ道具が詰め込まれている。火災の通報をキャッチしたのか、葉巻をくわえながらゴム長を履こうとしている写真。そして撮影を終えたのだろうか、タイプライターに原稿を打ち込む姿の写真。犯罪や災厄の現場写真をタブロイド誌へ売る写真家ウィージー (Weegee) の毎夜の光景。


















1945, NY, 246 pages, 175 x 240 x 21
ウィージーの最初の作品集『NAKED CITY (裸の街)』は、マンハッタンの日曜の朝の平穏な時間から始まる。ロープに結わえられた日曜版新聞の包みが路上に積まれており、眠りから覚めるであろう人々が新聞を手に入れるのを待つ。続いてディスプレイを待つショーウィンドウの裸のマネキン、朝の早い教会、熱帯夜のため非難口で雑魚寝する子供達、公園や路上で眠る人々など。
それらの静寂と併存するかのように人々の雑踏、火災、殺人現場、浮浪者、女装者、乱痴気騒ぎ、娼婦、喧嘩、検挙風景、野外セックスなどがウィージーによって暴露され、街が裸にされる。
小ぶりの体裁に、黄色の下地に目立つグラフィック・デザインのジャケット。粗めの紙質にフラッシュ・バルブを効かせた被写体の強調された写真が収録され、それらの写真にウィージーの気の利いたコメントやテキストが記されている。
ウィージーの写真は、ニューヨークの赤裸々なイメージをタブロイド版のスキャンダル欄に掲載するためだけの単なるニュース写真ではなく、洗練された写真とは真逆にあるが、そのストレートな表現に注目され、ニューヨーク近代美術館も早い時期から作品を収蔵している (ニューヨーク近代美術館はウィージーから1枚わずか15ドルでプリントを購入)。
本の状態:ジャケットはオリジナルではなくカラーコピー。本体クロス装カバーにヤケ、キズ、汚れあり。見返し綴じ部分の効き紙に破れあり。その他は経年変化程度。
価格:SOLD
by booksandthings
| 2020-10-30 12:00
| 写真集

