2017年 06月 22日
CHANGING JAPAN SEEN THROUGH THE CAMERA / The Asahi Shinbun |

気を魅かれないではいられないユニークな街角のひとコマ。
半纏を着た男性が、慣れた様子で自転車を壁に立てかけ、横浜スタジアムでの試合を無銭観戦中。1923年に起きた関東大震災からすでに復興を遂げた関東地方の平穏な(?)光景である。















CHANGING JAPAN SEEN THROUGH THE CAMERA / The Asahi Shinbun
1933, Tokyo, 292 pages, 205 x 267 x 22
関東大震災が起きた1923年、大正12年に刊行された“見る新聞”『アサヒグラフ』の出版元である東京朝日新聞から刊行された海外向け写真集。写真集のタイトルの意味するとおり、“カメラを通して見た変わりゆく日本”として、その当時の日本の風土、風俗、娯楽、芸術などを紹介している。特に大正デモクラシー以降、再び尊ばれた西洋文化の摂取が一般の国民にも広がりつつあることが収録された写真の意図するところであり、和装と洋装、草履・下駄と靴・サンダル、畳・ちゃぶ台と椅子・テーブル、人力車とタクシー、家での風景と屋外での食事風景(キャンプ)、剣道・弓道・日本舞踊とテニス・スキー・ゴルフなどの和洋の対比が見られる。また、第二次世界大戦の敗戦まで日本の統治下にあった韓国や南樺太の様子を紹介した写真も収録されていることも興味深い。
各写真の撮影者は、特に記されておらず、『アサヒグラフ』などで活躍した新聞社所属の写真家によるものだと思われるが、時期から判断して大久保好六、島田謹介らの写真が収録されているのではないかと想像する。1枚1枚が濃淡のあるグラビア印刷であり、被写体への興味も加わり、テキストを読みながらじっくりと眺めたくなる写真集である。
テキストは、英語とフランス語の2ヶ国語で表記されている。価格は当時3円。通販の送料は、国内22銭、海外は48銭とある。
本の状態:ジャケットにキズ、シミ、汚れ、シワあり。本体は経年変化程度。
価格:SOLD
by booksandthings
| 2017-06-22 12:00
| 写真集 日本

