2012年 08月 25日
APPLIED ART IN FINLAND / H. Roneholm, W. West and W. Wahlroos |
フィンランドの建築家Alvar Aalto の苗字であるAalto はフィンランド語で“Wave (波)”を意味するそうである。そのせいだろうかアアルトの作品では波のようにうねる曲線の作品が思い浮かぶ。ヴィーブリの図書館の天井のデティールや波状のようなガラス製品、アルテックの家具、そして1939年に開催されたNew York World Fair のフィンランド・パヴィリオンもそうだ。
APPLIED ART IN FINLAND / H. Roneholm, W. West and W. Wahlroos
1939, Helsinki, 79 pages, 219 x 285 x 5
アルヴァ・アアルトが設計したフィンランド・パヴィリオンでの展示のテーマは「国土」「国民」「労働」「生産物」で統一され、うねる壁面の3層には「国土」「国民」「労働」についてのパネルを設置し、その下に1階部分にフィンランドの生産物が置かれていた。
このニューヨーク万博の展示とあわせて刊行されたのが本書である。
過去10年間のフィンランドのハンドクラフトやインダストリアル・アートの生産物が収録されている。
1937年のパリ万博の際にも展示したアアルトによるアルテック社の家具をはじめ、ガラス、陶器、テキスタイル、照明機器、インテリア・デコレーション、装飾品、グラフィック・ワークなどが多くの図版を用い解説されている。テキストは英語、フランス語、そしてスペイン語。
本の状態: ソフトカバー。角部分に当たりによる皺あり。その他は経年変化程度で概ね良好。
価格: SOLD
by booksandthings
| 2012-08-25 12:00
| 応用美術・装飾美術