2012年 03月 28日
ROGI ANDRE PORTRAITS / Renee Beslon |


ハンガリー出身の写真家 Andre Kertesz の代表的な1枚、妻である Elizabeth の肩に手をかけて撮影したセルフポートレイトをトリミングした写真。肩にかけた手と半身だけの構図に驚かされる。1931年の撮影ということはエリザベスとの結婚後ということになる。ハンガリー時代に知り合い、そこで写真のモデルにもなっており、パリで結婚、後にニューヨークへ移住し、そこで最後まで生涯を共にしたケルテスが最も愛した女性だろう。










ROGI ANDRE PORTRAITS / Renee Beslon
1981, Paris, 106 pages, 250 x 325 x 18
1920年~30年代に各地から芸術家たちが集った街パリで主に撮影されたポートレイト集。写真家はフランス人女性 Rogi Andre、本名は Rosza Klein 。1920年後半にパリに移住したアンドレ・ケルテスと密かに結婚した女性でもあった。結婚生活は短命に終わり、後にケルテスはエリザベスと結婚する。ケルテスはパリ時代にモンドリアンやコレット、トリスタン・ツアラなど数多くの芸術家と交流があり、ポートレイトも撮影しているが、このロジ・アンドレの被写体となっている芸術家たちとも重なる。単に同時代ということではなく、結婚によってお互いに交流が広がったのではないかとも想像できる。
自宅やアトリエで撮影されたポートレイトの数々は構図や芸術家たちのポーズ、服装、その周りや背景に写った作品や調度品などが洗練されていてとてもよいポートレイト集に仕上がっている。芸術家の代表的な(アイコン的な)ポートレイトとしてあまり目にしていなかった写真が数多く、その分かえって非常に興味深い。洒落者ジャン・ミッシェル・フランやシャルル・ペニョーのポートレイトのオリジナルは是非見てみたいものだ。ロジ・アンドレの作品はニューヨーク近代美術館とパリのビブリオテーク・ナショナルに収蔵されているそうだ。
本の状態:経年変化程度。
価格:SOLD
by booksandthings
| 2012-03-28 15:57
| 写真集

