2012年 01月 31日
LA FARMACIA ITALIANA NELLA STORIA E NELL'ARTE |


店から八坂神社方面へ行く用事のあるときは、縄手通りから新橋、もしくは白川に入り、そこから切通しを必ずといっていいほど抜ける。
フィレンツェの老舗薬局“サンタ・マリア・ノベッラ”が、その切通しの角にオープンした。物販のお店が少ないエリアだが、ひっそりとうまく佇んでいる。普段使っているものもあるので、近所にあるのはとてもありがたい。
ヨーロッパには未だに古い建物・インテリア薬局が幾つか残っており、旅先でたまに目にする。店に入り薬を買ったことはないが、遠目からその中世の装飾を施されたインテリアやすっきりと収まった薬ビンや箱などを覗うのは楽しいものだ。
















LA FARMACIA ITALIANA NELLA STORIA E NELL'ARTE
1964, Milano, 488 pages, 250 x 354 x 45
“イタリアの薬局、その歴史と芸術”と題された背表紙と角の部分に革をあしらった大著は1930年代に出版された本の復刻版である。手書きでナンバーリングがされており、この本は142。
テキストはイタリア語のみ。その内容は薬の調剤の発展、文学・芸術・政治にかかわる薬局の歴史、磁器製の薬貯蔵壺の芸術、乳鉢・風変わりで珍奇な薬のレシピや逸話、免状、修道院・宗教的な薬局、薬局をとりまく環境、薬局の歴史と芸術、それらをテキストと数多くの図版でまとめてある。
薬局の専門家でなくともこの本の注目すべきところは、先のサンタ・マリア・ノヴェッラをはじめ数多く収録されたイタリアの美しい薬局の内装写真である。対面接客用カウンター、カウンターの後ろに設置された陳列棚。その棚に整然と並べられた貯蔵壺、中世の装飾的、宗教的なものもあれば、ミニマルシンプルなものもみられる。とにかく薬局だけにしておくにはもったいない。バーや、対面接客の物販の店などインテリアの参考になりそうな気がするのだが。
本の状態:革部分擦れ、キズあり。見返り余白部分に前所有者によるイタリア語の記述、タイトルページにエンボス・スタンプあり。その他は経年変化程度。。
価格:¥29,700 (2020/4/5 UPDATED)
by booksandthings
| 2012-01-31 12:00
| インテリア・ファニチャー

