2011年 12月 20日
KNOLL DESIGN / Eric Larrabee and Massimo Vignelli |
大判でずっしりと重く、写真を使用せずタイポグラフィーだけでデザインされた表紙のこの本は、アメリカを代表するデザイン家具・テキスタイルのマニファクチャーである KNOLL 社についてまとめたものである。創業者であるドイツ系アメリカ人 Hans Knoll がデンマーク人家具デザイナー Jens Risom と組みビジネスをスタートさせた時期から、伴侶でもあり後の会社を率いた Shu Knoll こと Florence Knoll が活躍した時代を経て、1980年代までのノールの全貌を数多くの契約デザイナーたちとのエピソードや写真図版を収録した良書である。写真図版は各デザイナーのポートレイト、作品、スケッチに加え、ショールームでの展示風景、広告デザインにまで及ぶ。413枚の図版の内、230枚がカラー図版である。
KNOLL DESIGN / Eric Larrabee and Massimo Vignelli
1990 (3rd printing), NY, 319 pages, 303 x 307 x 32
ユニークな見開きページとしてフローレンス・ノールの写真が年代を追って8枚も掲載されている。ノールの製品のデザインの半分近くを彼女が手掛けていただけに彼女の歴史はノールの歴史といってもいいのかもしれない。
本の状態:経年変化程度で概ね良好。
価格:SOLD
by booksandthings
| 2011-12-20 12:00
| インテリア・ファニチャー