2011年 11月 24日
WILLEM DE KOONING: VELLUMS / Mtchell-Innes & Nash, New York |

“VELLUMS” というタイトルの図録。抽象表現主義を代表する画家Willem De Kooning の作品をニューヨークのMatthew Marks Gallery にて2001年に開催された展覧会時に出版されたものである。写真は、1964年にデ・クーニングのスタジオで撮影されたものであり、その時デ・クーニングは還暦の頃。チャコールで描かれたトレーシング・ペパーがスタジオの床に散らばり、立てかけられた数点の未完成かもしれない油彩の作品にテープで留められた状態にもなっている。トレーシングしたものは、それ自体が作品ではなく、絵画から絵画への橋渡しのような役目を果たしているようである。“VELLUM” は、羊や豚、牛などの革から作られる紙、いわゆる羊皮紙などを指すが、デ・クーニングは、本物の“VELLUM” は使用していない。
現在、ニューヨークのMoMA では、デ・クーニングの大回顧展が開催されている。200点もの作品をみることができるそうである。









WILLEM DE KOONING: VELLUMS / Mitchell-Innes & NASH, New York
2001, NY, 72 pages, 246 x 312 x 18
デ・クーニングの作品制作における“トレーシング”に焦点を当てたギャラリーの図録。油彩画にトレーシングペーパーに描かれたドローイングが重ねたり、左右のページで対比できるようにレイアウトされている。ポロックやデ・クーニングらのアクションペインティングは、完成がいつ訪れるのか見当がつかないといわれるが、トレーシングすることでまた次の絵画の着想が生まれるということであれば、またその作品群の終結はいつごろになるのか。自我の目覚めを待つのみか。
本の状態:経年変化程度。
価格:SOLD
by booksandthings
| 2011-11-24 12:00
| アート

