2011年 10月 18日
PLUIE ET VENT / Abbas Kiarostami |

「桜桃の味」でカンヌ国際映画祭パルムドールを受賞したイランの映画監督アッバス・キアロスタミ (Abbas Kiarostami) は、写真家、詩人でもあることはよく知られている。イランは、承知の通りイラン革命以後も映像を含め様々な検閲が続けられており、アラブ情勢がめまぐるしく変わる今日も混乱が続いている。
2007年の嵐の日、アッバス・キアロスタミがテヘランから逃れる決意をし、その移動中の車の中から撮影した写真をまとめたものがこの写真集である。
フロンドガラスを流れ落ちる雨滴、滴をたらす木々のシルエット、揺れるように動く車のテールライト、そして道路や壁など都会の風景から田舎の風景へ移動する写真の数々。全体的にはグレイとブラックのトーンで支配されているこれらの写真は、雨滴にフォーカスされ、背景がボケることによりすべてが絵画のように見える。
フランス人アーティスト、クリスチャン・ボルタンスキー (Christian Boltanski) がこの写真集に序文を添えている。













PLUIE ET VENT / Abbas Kiarostami
2008, Paris, 189 pages, 257 x 257 x 23
本の状態:概ね良好。
価格: SOLD
by booksandthings
| 2011-10-18 12:00
| 写真

