2011年 10月 14日
VROUWEN VAN PARIJS / Andre Maurois and Nico Jesse |
オランダの写真家Nico Jesseが家族と南フランスで休暇を過ごしていた時に、同じくオランダの出版社Uitgeverij Brunaからテレグラムで仕事の依頼があり、急遽パリに移動し10日間で撮影した本が「Vrouwen van Parijs (The Women of Paris」である。ライカにより撮影された3000枚に及ぶ写真の中から143枚を収録。序文は、当時73歳であったフランス人作家アンドレ・モーロアによる。この写真集により、まだまだ近づきがたい印象のある世界の文化の中心都市パリを女性を撮影することで一般の人々にそのヴェールの奥を垣間見せた。学生、モデル、マーケットの売り子、浮浪者、歌手、女優、バレリーナ、コンシェルジュ、事務員、工場の作業員、ナイトクラブのダンサーたちのほんの一瞬を捉え、表現することに成功している。
ニコ・ジェスは、このパリの写真集の成功を皮切りに、スペイン、フレンチ・リヴィエラ、ロンドン、ローマ、ベルリン、そして再びパリとそれぞれの都市で撮影した人々の写真集を発表している。
日本でも1959年に紀伊国屋書店から朝吹登水子の翻訳で出版されており、50年以上経過した近年も再販されているので、今でも書店に並んでいるだろう。
朝吹登水子は、フランソワーズ・サガンの著作の翻訳で有名な女性である。サガンは、フランス女性でありながらウヰスキー党であると開高健が書いていたように記憶するが、サガン自身を取り上げた映画を注意深く見ているとなるほど、ウヰスキーを飲んでいるというよりも呷っているシーンを目にする。ただ、ウヰスキーはウヰスキーでもスコッチではなくジャック・ダニエルズ、テネシーであった。
VROUWEN VAN PARIJS / Andre Maurois and Nico Jesse
1956, Utrecht, 125 pages, 114 x 175 x 17
1954年に出版されたハードカバー版を元に“Zwarte Beertjes”シリーズとして編集されたポケット・ペーパーバック版。日本版よりもよりサイズが小さい。
数カ国でこの写真集は出版されているが、表紙の写真はこの薬学科の女学生3人がクローズアップで映っているものがより印象的である。ちなみに英語版は、シックに洋服を着こなした女性一人がランチを取るためにテラスの座っている写真である。
本の状態: ソフトカバー。概ね良好。
価格: SOLD
ニコ・ジェスは、このパリの写真集の成功を皮切りに、スペイン、フレンチ・リヴィエラ、ロンドン、ローマ、ベルリン、そして再びパリとそれぞれの都市で撮影した人々の写真集を発表している。
日本でも1959年に紀伊国屋書店から朝吹登水子の翻訳で出版されており、50年以上経過した近年も再販されているので、今でも書店に並んでいるだろう。
朝吹登水子は、フランソワーズ・サガンの著作の翻訳で有名な女性である。サガンは、フランス女性でありながらウヰスキー党であると開高健が書いていたように記憶するが、サガン自身を取り上げた映画を注意深く見ているとなるほど、ウヰスキーを飲んでいるというよりも呷っているシーンを目にする。ただ、ウヰスキーはウヰスキーでもスコッチではなくジャック・ダニエルズ、テネシーであった。
VROUWEN VAN PARIJS / Andre Maurois and Nico Jesse
1956, Utrecht, 125 pages, 114 x 175 x 17
1954年に出版されたハードカバー版を元に“Zwarte Beertjes”シリーズとして編集されたポケット・ペーパーバック版。日本版よりもよりサイズが小さい。
数カ国でこの写真集は出版されているが、表紙の写真はこの薬学科の女学生3人がクローズアップで映っているものがより印象的である。ちなみに英語版は、シックに洋服を着こなした女性一人がランチを取るためにテラスの座っている写真である。
本の状態: ソフトカバー。概ね良好。
価格: SOLD
by booksandthings
| 2011-10-14 12:00
| 写真集