2017年 09月 04日
THE IMPERIAL HOTEL / Cary James |
今年2017年は、アメリカの建築家フランク・ロイド・ライト (Frank Lloyd Wright) の生誕150周年。
ニューヨーク近代美術館を含め世界各地で関連イベントが開催されている。
日本とも縁の深いフランク・ロイド・ライト。明治時代に開業し、日露戦争の勝利で外国人の訪日が増え、盛況となった帝国ホテル。その帝国ホテル新館の設計を手掛けた。時は大正時代。
1914年帝国ホテル側と接触。1915年来日。1916年ホテル設計を正式契約。1921年中央棟・北客室のみ完成・開業。ライト帰米。1923年8月全館完成。同9月1日落成式。当日関東大震災。落成式は中止。帝国ホテル倒壊せず、火災もなし。翌日から帝国ホテルは、罹災した各報道機関、各国の駐日大使館、主要企業団体の臨時事務所に充てられる。時は過ぎ・・・。1967年老朽化(と関東大震災の古傷)のため取り壊し。解体された一部分は、愛知県の明治村に移築。
ニューヨーク近代美術館を含め世界各地で関連イベントが開催されている。
日本とも縁の深いフランク・ロイド・ライト。明治時代に開業し、日露戦争の勝利で外国人の訪日が増え、盛況となった帝国ホテル。その帝国ホテル新館の設計を手掛けた。時は大正時代。
1914年帝国ホテル側と接触。1915年来日。1916年ホテル設計を正式契約。1921年中央棟・北客室のみ完成・開業。ライト帰米。1923年8月全館完成。同9月1日落成式。当日関東大震災。落成式は中止。帝国ホテル倒壊せず、火災もなし。翌日から帝国ホテルは、罹災した各報道機関、各国の駐日大使館、主要企業団体の臨時事務所に充てられる。時は過ぎ・・・。1967年老朽化(と関東大震災の古傷)のため取り壊し。解体された一部分は、愛知県の明治村に移築。
THE IMPERIAL HOTEL / Cary James
1968, Rutland/Tokyo, 47 pages (Text) + 63 Plates + 6 Floor Plans, 195 x 263 x 25
約45年間、ホテルの建物として機能したフランク・ロイド・ライトの帝国ホテル。
カリフォルニアの建築家キャリー・ジェイムス (Cary James) は、1965年に世界を旅した。その旅の目的地の一つ東京では、解体を2年後に控えた帝国ホテルに滞在し、ホテルの各所を体験、撮影。そして後に『THE IMPERIAL HOTEL』とタイトルされた書籍に結実する。
建築家でありながら、建築写真家としてのセンスを充分感じさせる絶妙な角度から撮影されたライトの帝国ホテルの数々の姿。上手くレイアウトされた濃淡の美しいモノクロ・グラビア印刷の写真とフランク・ロイド・ライトの自伝から抜粋された文章、そして巻末には建物の立面図、各フロアの平面図で構成された1冊。建物そのものについての考察は少ないようだが、それを補ってあまりある写真集としての魅力を湛えた良書である。
本の状態:ジャケットに擦れによる汚れ、角部分に1箇所欠け、縁部分に1箇所破れあり。本体は経年変化程度。
価格:SOLD
by booksandthings
| 2017-09-04 12:00
| 建築