2016年 06月 02日
PICTURE MAGAZINE ISSUE #16 DIANE ARBUS: A MONOGRAPHS OF SEVENTEEN PHOTOGRAPHS |
2016年3月にシャネル銀座ビル4階に位置するシャネル・ネクサス・ホールで開催され、その後 KYOTOGRAPHIE のプログラムとして京都市美術館別館で開催された『コンデナスト社のファッション写真でみる100年』展での展示作品の中で特に興味をひいた1枚。
撮影者は伝説の写真家ダイアン・アーバス (Diane Arbus)。雑誌『Glamour』の仕事で1948年に撮影したファッション写真である。写真のクレジットにはダイアン・アンド・アラン・アーバスではなくダイアン・アーバスとなっているので、公私のパートナーであるアラン・アーバスはこれを撮影していないのだろう。被写体の大判カメラの冠布の中の人物がアランかもしれない。
1947年に生活のためにファッション写真の仕事に再び戻る決意をし、『Glamour』誌のアート・ディレクターだったティナ・フレデリックスに作品を見せて、彼のボスであるアレクサンダー・リーバーマンが「試しに使ってみるように」とのことから仕事が始まった彼女の初期の作品である。
独特のファッション写真を作り出す、スタイリストの才能もあったダイアン・アーバスらしく、ファッション写真の舞台裏を表に出したユニークでユーモラスな1枚。しかしファッション写真家としてそれなりに成功し、仕事を請け負っていたダイアン・アーバス(と夫アラン・アーバス)だが、最初から彼らはファッション写真には全く興味がなかったそうだ。
PICTURE MAGAZINE ISSUE #16 DIANE ARBUS: A MONOGRAPHS OF SEVENTEEN PHOTOGRAPHS
1980, Santa Fe Springs, Unpaged, 17 plates + text, 280 x 46 x 5
ダイアン・アーバスが夫と共に続けてきたダイアン・アンド・アラン・アーバス・スタジオでのファッション写真の仕事から退いたのは1957年。その少し前から厳しいリアリズムの作風を深めはじめ、自らの命を絶つまでの間に見る者の視線を強烈に吸い込む写真作品を撮影したダイアン・アーバス。
本書は1978年にロサンゼルスのピクチャー・マガジン社から創刊された『PICTURE MAGAZINE』のダイアン・アーバス特集号である。創刊から16号目にして初めて一人の写真家だけを取り上げた号。1958年の夏に写真家ロバート・フランク夫妻と共に過ごしたケープコッドで撮影したフランネル地のパジャマを着た下の娘エイミーのポートレイト(ハーパース・バザーの誌面を飾った)を始め、1966年までに撮影された17作品を大判のやや厚めの紙面に大胆にレイアウトした1冊。前後見返しにはダイアン・アーバスのオリジナル・プリントを扱うサンフランシスコの Fraenkel Gallery とニューヨークの Robert Miller Gallery の広告。
本の状態:ソフトカバー。カバーに擦れによる汚れ、後側カバーの角部分に折れ目あり。内部ページにページを繰ることによる多少のシワあり。その他は経年変化程度。
価格:SOLD
1947年に生活のためにファッション写真の仕事に再び戻る決意をし、『Glamour』誌のアート・ディレクターだったティナ・フレデリックスに作品を見せて、彼のボスであるアレクサンダー・リーバーマンが「試しに使ってみるように」とのことから仕事が始まった彼女の初期の作品である。
独特のファッション写真を作り出す、スタイリストの才能もあったダイアン・アーバスらしく、ファッション写真の舞台裏を表に出したユニークでユーモラスな1枚。しかしファッション写真家としてそれなりに成功し、仕事を請け負っていたダイアン・アーバス(と夫アラン・アーバス)だが、最初から彼らはファッション写真には全く興味がなかったそうだ。
PICTURE MAGAZINE ISSUE #16 DIANE ARBUS: A MONOGRAPHS OF SEVENTEEN PHOTOGRAPHS
1980, Santa Fe Springs, Unpaged, 17 plates + text, 280 x 46 x 5
ダイアン・アーバスが夫と共に続けてきたダイアン・アンド・アラン・アーバス・スタジオでのファッション写真の仕事から退いたのは1957年。その少し前から厳しいリアリズムの作風を深めはじめ、自らの命を絶つまでの間に見る者の視線を強烈に吸い込む写真作品を撮影したダイアン・アーバス。
本書は1978年にロサンゼルスのピクチャー・マガジン社から創刊された『PICTURE MAGAZINE』のダイアン・アーバス特集号である。創刊から16号目にして初めて一人の写真家だけを取り上げた号。1958年の夏に写真家ロバート・フランク夫妻と共に過ごしたケープコッドで撮影したフランネル地のパジャマを着た下の娘エイミーのポートレイト(ハーパース・バザーの誌面を飾った)を始め、1966年までに撮影された17作品を大判のやや厚めの紙面に大胆にレイアウトした1冊。前後見返しにはダイアン・アーバスのオリジナル・プリントを扱うサンフランシスコの Fraenkel Gallery とニューヨークの Robert Miller Gallery の広告。
本の状態:ソフトカバー。カバーに擦れによる汚れ、後側カバーの角部分に折れ目あり。内部ページにページを繰ることによる多少のシワあり。その他は経年変化程度。
価格:SOLD
by booksandthings
| 2016-06-02 12:00
| 雑誌・季刊誌