2015年 01月 20日
王道楽土 / 木村伊兵衛 |
「五族協和」「王道楽土」。
現在の中国東北地方、かつて我国が満州と呼んだ土地に対するスローガンとして有名な言葉である。
写真家木村伊兵衛は南満州鉄道の招待により、昭和15年(1940年)5月から6月にかけて約40日間満州に滞在し、各地を廻り撮影を行った。その後、約2年半の年月を経た昭和18年(1943年)1月にその満州で記録した写真が1冊の写真集として刊行されている。昭和7年(1932年)に建国し、建国7年にあたる昭和15年(1940年)は、日中戦争最中であり、ヨーロッパでは第二次世界大戦が前年に口火を切っていた時期であった。
王道楽土 / 木村伊兵衛
1943, 東京, Unpaged, 190 x 262 x 14
「恰も建国七年、治国の基本原則、王道政治が隈なく行き届き、文字通り民族協和、安居楽業の姿が、いたるところでカメラの対象となって展開されておりました」と序文に木村伊兵衛が記しているとおり、現実との乖離を窺わせることのない理想の大地を記録した写真で構成された写真集『王道楽土』。その内容は、承徳、千山、葛根廟、撫順、鞍山、横道河子、ロマノフカ、ハルビン、吉林、牡丹江、鏡泊湖、奉天、新京、と13の地名から成っている。撮影時から刊行に至るまでの約2年半の間に、我国は太平洋戦争に突入し、ミッドウェー海戦で敗北している。刊行に際しては満州国国務院総務廳弘報處の検閲済み。
限定1500部。編装は、原弘。
本の状態:外箱なし。ジャケットの背の下部にシール跡、縁部分に破れ、シワ、全体的に擦れによる汚れあり。本体に見返しに擦り傷あり。その他は経年変化程度で概ね良好。
価格:SOLD
現在の中国東北地方、かつて我国が満州と呼んだ土地に対するスローガンとして有名な言葉である。
写真家木村伊兵衛は南満州鉄道の招待により、昭和15年(1940年)5月から6月にかけて約40日間満州に滞在し、各地を廻り撮影を行った。その後、約2年半の年月を経た昭和18年(1943年)1月にその満州で記録した写真が1冊の写真集として刊行されている。昭和7年(1932年)に建国し、建国7年にあたる昭和15年(1940年)は、日中戦争最中であり、ヨーロッパでは第二次世界大戦が前年に口火を切っていた時期であった。
王道楽土 / 木村伊兵衛
1943, 東京, Unpaged, 190 x 262 x 14
「恰も建国七年、治国の基本原則、王道政治が隈なく行き届き、文字通り民族協和、安居楽業の姿が、いたるところでカメラの対象となって展開されておりました」と序文に木村伊兵衛が記しているとおり、現実との乖離を窺わせることのない理想の大地を記録した写真で構成された写真集『王道楽土』。その内容は、承徳、千山、葛根廟、撫順、鞍山、横道河子、ロマノフカ、ハルビン、吉林、牡丹江、鏡泊湖、奉天、新京、と13の地名から成っている。撮影時から刊行に至るまでの約2年半の間に、我国は太平洋戦争に突入し、ミッドウェー海戦で敗北している。刊行に際しては満州国国務院総務廳弘報處の検閲済み。
限定1500部。編装は、原弘。
本の状態:外箱なし。ジャケットの背の下部にシール跡、縁部分に破れ、シワ、全体的に擦れによる汚れあり。本体に見返しに擦り傷あり。その他は経年変化程度で概ね良好。
価格:SOLD
by booksandthings
| 2015-01-20 12:00
| 写真集 日本