2015年 01月 02日
LA COLECCION DE ARTE POPULAR DEL MUSEO ESTUDIO DIEGO RIVERA Y FRIDA KAHLO |
メキシコの画家ディエゴ・リヴェラとフリーダ・カーロの二人は、ラテンアメリカにおける最初の機能主義建築家のひとり Juan O'Gorman に依頼してメキシコ・シティに自邸を建ててもらい1934年から住んでいた。二人の死後、残されたその建物は美術館としてディエゴ・リヴェラ、フリーダ・カーロ、そしてファン・オゴールマンの人生と作品に関する展示を中心に現在も運営されている。
LA COLECCION DE ARTE POPULAR DEL MUSEO ESTUDIO DIEGO RIVERA Y FRIDA KAHLO
2009, Mexico, 93 pages, 230 x 260 x 6
Museo Estudio Diego Rivera y Frida Kahlo の魅力はファン・オゴールマンによる建築物、ディエゴ・リヴェラとフリーダ・カーロの住まい兼アトリエの様子、加えて館内のあちこちに展示された二人が集めたヒスパニック系のフォーク・アートの数々。そのコレクションの数は59,000点だそうだ。土や紙、木、布、金属、革などの素材で作られたプリミティヴで愛らしい品々。本書はコレクションの中から77点だけを紹介、解説した1冊。フリーダ・カーロは1941年から生家(ブルーの壁が印象的な現在の Museo Frida Kahlo ) に戻りそこで生涯を終えているが、ディエゴ・リヴェラはオゴールマン設計の建物に生涯住み創作した。そのせいか本書はディエゴ・リヴェラの作品とコレクションの関連性についての解説が大半を占めている。ラテン・アメリカのフォークアートのコレクターとしてはハーマン・ミラー社のテキスタイル・デザイナーだったアレクサンダー・ジラードが思い浮かぶが、ディエゴ・リヴェラとフリーダ・カーロも同様に創作とコレクションとの関連性は興味深いものである。限定1000部。テキストはスペイン語。
本の状態:フラップ付きソフトカバー。カバーに擦れによる多少の汚れあり。その他は経年変化程度で概ね良好。
価格:SOLD
by booksandthings
| 2015-01-02 12:00
| フォークアート、クラフト